和歌山県の地域経済

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基本情報

概要

 和歌山県の県庁所在地は和歌山で、面積は4,726.3k㎡(全国30位)とやや小さな県である。
 また、和歌山県は同じ関西地方の大阪府三重県奈良県と陸上で、兵庫県徳島県とは海上で隣接している。

面積(※) 4,726.3k㎡ (1.3%)
(全国 30位)
県庁所在地 和歌山
旧令制国 紀伊国の大半
隣接都道府県 大阪府、 三重県、 奈良県、 兵庫県 (海上で隣接)、 徳島県 (海上で隣接)
 (※)国土地理院「平成24年全国都道府県区町村別面積調」、パーセントは全国比率、順位は全国順位
和歌山県の地図


県内市町村

 和歌山県は、9市20町1村の計30市町村から構成されており、平均的な市町村数である。指定都市・特例市はないが県庁所在地の和歌山市が中核市に指定されており、町の比率が66.7%と高くなっている。

参考指定都市等については「市の区分

和歌山県の市町村の比率(平成25年1月1日現在)

和歌山県の市町村の比率


政令市
中核市 和歌山市
特例市
海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、岩出市
紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、有田川町、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町
北山村


インフラ

港湾

 和歌山県には、国際拠点港湾の和歌山下津港があり、重要港湾が1港、地方港湾が13港ある。

国際戦略港湾 (0)
国際拠点港湾 (1) 和歌山下津港
重要港湾 (1) 日高港
地方港湾 (13) 大川港、加太港、湯浅広港、由良港(※)、文里港、日置港、袋港、古座港、浦神港、勝浦港(※)、宇久井港、大島港、新宮港
(※)は、避難港湾


空港

拠点空港 会社管理空港
国管理空港
特定地方管理空港
地方管理空港 南紀白浜空港
共用空港
その他空港


地域鉄道事業

中小民鉄 (2) 和歌山電鐵(14.3)、紀州鉄道(2.7)
第三セクター (0)
※()内は、営業Kmである。


人口

 戦前から緩やかに人口を伸ばしていたが、太平洋戦争中に人口はいったん減少。戦後、人口を大きく伸ばす。ただ、1950年代からは人口増加が続いているが、絶えず人口流出があり、低い増加率となっている。そして、1980年代中頃からは人口減少傾向となっている。

和歌山県の人口

和歌山県の人口

和歌山県の人口増加率

和歌山県の人口増加率


県内GDP

名目GDP

 和歌山県の名目GDPは、1990年後半には約3.4兆円あったが、現在では約3.1兆円で全国40位(2009年度)の経済規模である。
 名目GDPの比率(2009年)を見ると、最も大きいのが民間消費の58.7%、次に政府支出の34.0%となっている。全県計と比較すると、移出入等はマイナスで、その分を民間消費や政府支出で補っていることが分かる。この意味で、政府依存度の高い経済構造であることがいえる。

和歌山県の名目GDP

和歌山県の名目GDP

和歌山県の名目GDP比率

和歌山県の名目GDP比率

 成長率で見ると、2000年代以降、2005年度に大きなプラスになった以外は、0成長もしくはマイナス成長となっている。寄与度を見ると、2000年代後半には、民間投資や移出入等の落ち込みが、GDP成長率の大きなマイナスに繋がっている。

和歌山県の名目GDP増加率

和歌山県の名目GDP増加率

和歌山県の名目GDP増加率(寄与度)

和歌山県の名目GDP増加率(寄与度)


 産業別比率では、製造業の比率が最も大きく(23.4%)、次にサービス業(20.1%)、政府サービス生産者(12.5%)となっている。特化係数で見ると、農林水産業が特化していることが分かる。

和歌山県の産業別GDP比率(平成21年度)

和歌山県の産業別GDP比率

和歌山県の産業別特化係数(平成21年度)

和歌山県の産業別特化係数
 参考特化係数


1人当たり県民所得

 和歌山県の1人当り県民所得は、全県計よりも一貫して低く、2009年度には239万円で全国31位である。
 増加率で見ると、全県計が2000年代中頃にはプラスとなっているのに対して、2005年度を除けば和歌山県は2000年代を通じて、0成長かマイナスとなっている。

和歌山県の1人当たり所得

和歌山県の1人当たり所得

和歌山県の1人当たり所得(増加率)

和歌山県の1人当たり所得(増加率)


所得乗数

 地域所得モデルを用いて乗数を計算すると、2009年度の和歌山県の県民所得に対する乗数は1.53で、全国28位である。推移を見ると、2000年代初めまでは1.4強であったが、2000年代中頃からは上昇傾向を示している。なお、1996年度から2009年度の間、全県計よりも乗数は小さくなっている。

参考地域所得モデル

和歌山県の所得乗数の推移

和歌山県の所得乗数の推移


物価

 和歌山市の消費者物価指数は、全国平均と同様に低下傾向にあったが、平成17年より上昇傾向が見られる。また、地域差指数で全国平均と比較すると、和歌山市は全国平均よりも高い傾向が続いている。

和歌山市の消費者物価指数(平成22年基準)

和歌山市の消費者物価指数

和歌山市と全国平均の比較(地域差指数)(※)

和歌山市と全国平均の比較(地域差指数)

 (※)平成12年~平成16年は平成12年基準、平成17年~平成21年は平成17年基準、平成22年は平成22年基準


労働

失業率・有効求人倍率

 和歌山県では、失業率は全国平均と同様の動きだが全国平均よりも低く、有効求人倍率も全国平均と同様の動きで推移しており、あくまでも全国と比較すると雇用環境は比較的よい都道府県である。

和歌山県の完全失業率

和歌山県の完全失業率

和歌山県の有効求人倍率

和歌山県の有効求人倍率


産業

農業

 和歌山県の農業産出額は、平成23年には1,013億円で全国30位である。
 指数を見ると、全国が低下傾向を示す中、和歌山県では増減を繰り返し、平成22年からは、平成15年に比べ、全国よりも産出額の落ち込みは小さくなっている。

(注)2000年代以降、農業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
和歌山県の農業産出額

和歌山県の農業産出額

和歌山県の農業産出額(指数)

和歌山県の農業産出額(指数)

 農業産出額の比率については、みかん・柿・なし・梅などの産地であるため、果物の比率が59.6%で最も高く、次に野菜の16.1%となっている。
 特化係数で見ると、果物の6.70が最も高く、次に加工農産物の1.77となっている。

和歌山県の農業産出額(比率)(平成23年)

和歌山県の農業産出額(比率)(平成23年)

和歌山県の農業産出額(特化係数)

和歌山県の農業産出額(特化係数)
 参考特化係数


林業

 2011年の和歌山県の林業産出額は、354千万円で全国29位である。2000年代初頭には700千万円強あった産出額は、その後大きく減少し続け、現在では約350千万円まで落ち込んでいる。これを2001年を100とした指数でみると、全国的に落ち込む中、和歌山県では全国よりも大きな減少を見せ、2001年の水準に比べ、約半分の水準まで落ち込んでいる。

(注)2000年代以降、林業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
和歌山県の林業産出額

和歌山県の林業産出額

和歌山県の林業産出額(指数)

和歌山県の林業産出額(指数)

 和歌山県の林業産出額の比率(平成23年)は、木材生産が最も高く55.9%、次に栽培きのこ類生産の25.7%となっている。特化係数で見ると、薪炭生産が12.79、次に林野副産物採取が9.12と大きく特化している。

和歌山県の林業産出額の比率(平成23年)

和歌山県の林業産出額の比率(平成23年)

参考林産物の種類

和歌山県の林業産出額の特化係数

和歌山県の林業産出額の特化係数

 参考特化係数


漁業

 2010年の和歌山県の漁業生産額(海面)は約100億円で、39都道府県中27位である。かつては約150億円あった生産額は年々落ち込み、約100億円まで低下している。そのため、2003年を100とした指数でみても、全般的に全国よりも落ち込みが大きくなっている。

(注)2000年代以降、漁業産出額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
和歌山県の漁業生産額(海面漁業)

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

 また、2010年の和歌山県の内訳を見ると、魚類が83.3%でトップで、2位はえび類の9.3%、3位はいか類の3.4%となっている。全国の比率と比較するため特化係数を見ると、伊勢えびの産地であるえび類が大きく特化しており、魚類も若干特化している。

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数

和歌山県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数

 参考特化係数


製造業

和歌山県の製造業については、別途まとめています。

和歌山県の製造業


商業

卸売業

 和歌山県の卸売業の販売額は、2007年には約0.9兆円で、全国42位である。1990年代後半や2000年代後半に若干回復したが、それ以外を見ると、減少傾向にあると言える。
 1991年を100とした指数を見ると、全般的に全国と同様の傾向で推移している。

(注)1990年代以降、卸売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
和歌山県の卸売業の年間商品販売額

和歌山県の卸売業の年間商品販売額

和歌山県の卸売業の年間商品販売額(指数)

和歌山県の卸売業の年間商品販売額(指数)


小売業

 和歌山県の小売業の販売額は、2007年には約0.9兆円で、全国40位である。1990年代中頃までは増加していたが、1990年代後半より減少が続いている。
 1991年を100とした指数を見ると、1990年代中頃までは全国以上の水準で推移していたが、それ以降は全国と同様の動きを示しており、全国並の水準で推移している。

(注)1990年代以降、小売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
和歌山県の小売業の年間商品販売額

和歌山県の小売業の年間商品販売額

和歌山県の小売業の年間商品販売額(指数)

和歌山県の小売業の年間商品販売額(指数)


W/R比率

 和歌山県のW/R比率は、2007年には1.00で全国4位の低さとなっている。全国同様に低下傾向を示しているが、全国よりもW/R比率は小さく、その低下幅も小さい。
和歌山県のW/R比率

和歌山県のW/R比率

 参考W/R比率


地域金融

金融機関

地方銀行 紀陽銀行
第二地銀
信用金庫 きのくに信用金庫、新宮信用金庫
信用組合 和歌山県医師信用組合


預貸率

 預金は増加傾向、貸出は減少傾向にある。預貸率は元来、全国平均よりも低く、全国平均と同様に低下している。

和歌山県の預金・貸出額

和歌山県の預金・貸出額

和歌山県の預貸率

和歌山県の預貸率
 参考預貸率


民放メディア

テレビ局

 民放テレビ局は、日本テレビ系・TBS系・フジテレビ系・テレビ朝日系の4局となっている。いずれも関西で広域的に放送しているテレビ局である。

日本テレビ系 TBS系 フジテレビ系 テレビ朝日系 テレビ東京系 独立系
読売テレビ(YTV)
毎日放送(MBS)
関西テレビ(KTV)
朝日放送(ABC)


その他のメディア

 新聞については、様々な地方があるが、読売新聞約3割、朝日新聞・毎日新聞がそれぞれ約2割と、全国のシェアが高くなっている。
 民放のラジオ局・FM局については、通常、1県にそれぞれ1局ずつしかない場合が多いが、和歌山県ではラジオ局は関西で広域的に放送している毎日放送・朝日放送・大阪放送に加え、和歌山放送があり、FM局は逆に、関西で広域放送を行っている関西インターメディアしかない。
和歌山県の新聞シェア

和歌山県の新聞シェア
(朝刊、世帯普及率、2012年7月~12月平均)


地方紙 中日新聞(ブロック紙)、わかやま新報、紀伊民報、紀州新聞、熊野新聞、日高新報、紀南新聞
ラジオ局 和歌山放送(wbs)、毎日放送(MBS)、朝日放送(ABC)、大阪放送(OBC)
FM局 関西インターメディア(FM COCOLO)(近畿広域圏の広域放送)


文化・教育機関

美術館

国立美術館
公立美術館 和歌山県立近代美術館、熊野古道なかへち美術館、田辺市立美術館
私立美術館 串本応挙芦雪館、紀州博物館


大学

 和歌山県には、国立大学が1校、公立大学が1校、私立大学が2校、短期大学が1校、計5校の大学がある。

国立大学
(1)
和歌山大学
公立大学
(1)
和歌山県立医科大学
私立大学
(2)
近畿大学(和歌山)、高野山大学
短期大学
(1)
和歌山信愛女子短期大学
(※)国立大学には文部科学省以外の省庁所管の学校や大学院大学を、公立大学には公立短期大学を含めており、短期大学は短期大学部も1校としている。
(※)大学名の後の()内は、キャンパス・サテライトなど


スポーツ施設

公営競技場

和歌山県には、競輪場が1つある。

競馬場
競輪場 和歌山競輪場
競艇場
オートレース場
(*)は中央競馬場

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