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みかんツーリズム、もう一歩、何かが足りない!

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 愛媛県が、楽天トラベル内に「えひめみかんツーリズム」という特設サイトを設置した。


 「みかん」でツーリズムとは、単純にすごいと思う。
 以前、「「うどん県」「おんせん県」の商標登録。自治体は新たな戦略ステージに入ったのか?」で書いた都道府県による1品戦略の一つだとも考えられるが、「みかん」は所詮は「みかん」。通常「みかん」だけで押すことは難しいと思うが、それでツーリズムを展開しようというのは、非常に意気込みを感じるし、みかんの産地である愛媛県だからできることである。

 しかし同時に、何かが足りないとも感じている。

 大きなポイントとしては、みかんという素材である。愛媛県はみかんの産地であるが、和歌山や静岡などもみかん産地であり、差別化が必要となる。「みかんツーリズム」という形でPRすること自体が一つの差別化であり、言った者勝ちという側面もある。
 ただ、現状で見る限り、「えひめの都伝説「蛇口からみかんジュース」無料体験」イベントぐらいで、大きく差別化されている点は乏しいように思う。

外部リンク楽天トラベル「えひめみかんツーリズム


 ここに欠けているのは、健康・美などといった欲望を駆り立てられる要素や、驚きや奇抜さなどといった要素だろう。

 みかんというものは、主食ではなく、あくまでも果物である。食事以外で食べられることが多く、食べようという強い意思がなければ、食されないものだ。このことから、単なる食材という点ではなく、付加価値が必要となる。みかんはビタミンが豊富であったり、健康・美というものに強く関連することから、もっと「健康でありたい」「美しくなりたい」といった点を強調し、消費者の要望を駆り立てるような仕掛けが必要だ。

 また、「蛇口からみかんジュース」というイベントを行うようだが、みかん押しならば、もっと遊び心をもって、驚きのみかん展開を行ったほうがいい。
 例えば、(すでにあるかもしれないが)みかんラーメン、みかんカレーなどのみかんを使った奇抜な料理などをイベントで提供したらいいだろう。実際にできるのか分からないが、みかんの皮を漬物にしたりしてもいいかもしれない。料理だけでなく、みかんの皮による工芸品や小物などがあってもいい。
 何から何まで「みかん」。ある種の奇抜さを伴いながら、「みかん」を貫くことが重要だ。

 折角の「みかんツーリズム」なので、もっと「みかん」にこだわって、大胆に展開してほしいと思う。

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