神奈川県の地域経済

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基本情報

概要

 神奈川県の県庁所在地は横浜で、面積は2,415.9k㎡(全国39位)と小さな県である。
 また、神奈川県は、東京都山梨県静岡県と陸上で、千葉県と海上で隣接している。ただ、千葉県とは東京湾アクアラインでつながっている。

面積(※) 2,415.9k㎡ (0.6%)
(全国 42位)
県庁所在地 横浜
旧令制国 相模国、 武蔵国の一部
隣接都道府県 東京都、 山梨県、 静岡県、 千葉県 (海上で隣接)
 (※)国土地理院「平成24年全国都道府県区町村別面積調」、パーセントは全国比率、順位は全国順位
神奈川県の地図


県内市町村

 神奈川県は、19市13町1村の計33市町村から構成されており、平均的な市町村数である。指定都市としては県庁所在地の横浜市と川崎市・相模原市が、中核市としては横須賀市、特例市としては平塚市、小田原市、茅ヶ崎市、厚木市、大和市が指定されており、市の比率が57.6%とやや高くなっている。

参考指定都市等については「市の区分

神奈川県の市町村の比率(平成25年1月1日現在)

神奈川県の市町村の比率


政令市 横浜市(鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区、保土ケ谷区、磯子区、金沢区、港北区、戸塚区、港南区、旭区、緑区、瀬谷区、栄区、泉区、青葉区、都筑区)、川崎市(川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区)、相模原市(緑区、中央区、南区)
中核市 横須賀市
特例市 平塚市、小田原市、茅ヶ崎市、厚木市、大和市
鎌倉市、藤沢市、逗子市、三浦市、秦野市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市
葉山町、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町、愛川町
清川村


インフラ

港湾

 神奈川県には、国際戦略港湾として横浜港・川崎港があり、重要港湾が1港、地方港湾が4港ある。

国際戦略港湾 (2) 横浜港、川崎港
国際拠点港湾 (0)
重要港湾 (1) 横須賀港
地方港湾 (4) 大磯港、真鶴港、湘南港、葉山港
(※)は、避難港湾


空港

 神奈川県には空港は1港もない。


地域鉄道事業

中小民鉄 (2) 箱根登山鉄道(15.0)、江ノ島電鉄(10.0)
第三セクター (1)
※()内は、営業Kmである。


人口

 戦前から緩やかに人口を伸ばしていたが、太平洋戦争時にいったん減少、1950年代以降、人口流入もあり大きな増加を続ける。全国的な人口減少の中、停滞しているとはいえ、現在でも人口は増加している県である。

神奈川県の人口

神奈川県の人口

神奈川県の人口増加率

神奈川県の人口増加率


県内GDP

名目GDP

 神奈川県の名目GDPは、1990年後半には約32兆円あったが、現在では約30兆円で全国20位(2009年度)の経済規模である。
 名目GDPの比率(2009年)を見ると、最も大きいのが民間消費の66.9%、次に政府支出の18.8%となっている。全県計と比較すると、非常に民間消費の割合が高く、民間消費主導型の経済構造といえる。なおこのようなパターンは、東京近隣県に特有の経済構造である。

神奈川県の名目GDP

神奈川県の名目GDP

神奈川県の名目GDP比率

神奈川県の名目GDP比率

 成長率で見ると、2000年代中頃にプラス成長になり、2000年代後半にはマイナスになるという全県計と同様の傾向がうかがえる。寄与度を見ると、2000年代以降、移出入等はマイナスの傾向があり、2000年代後半には民間投資もマイナスになったことで、成長率が大きなマイナスになっていることが分かる。

神奈川県の名目GDP増加率

神奈川県の名目GDP増加率

神奈川県の名目GDP増加率(寄与度)

神奈川県の名目GDP増加率(寄与度)


 産業別比率では、サービス業の比率が最も大きく(25.6%)、次に不動産業(19.2%)、製造業(15.3%)となっている。特化係数で見ると、不動産業やサービス業がやや特化していることが分かる。

神奈川県の産業別GDP比率(平成21年度)

神奈川県の産業別GDP比率

神奈川県の産業別特化係数(平成21年度)

神奈川県の産業別特化係数
 参考特化係数


1人当たり県民所得

 神奈川県の1人当り県民所得は、全県計よりも一貫して高く、2009年度には309万円で全国2位である。
 増加率で見ると、2004年度は落ち込みを見せたが、2000年代中頃にはプラスになり、2000年代後半にはマイナスになるという全県計と同様の傾向が見られる。

神奈川県の1人当たり所得

神奈川県の1人当たり所得

神奈川県の1人当たり所得(増加率)

神奈川県の1人当たり所得(増加率)


所得乗数

 地域所得モデルを用いて乗数を計算すると、2009年度の神奈川県の県民所得に対する乗数は2.16で、全国3位である。推移を見ると、2000年代中頃までは低下を続けていたが、ここ3年ほどは上昇し、現在に至っている。また、1996年度から2009年度の間、全県計よりも乗数は大きくなっている。

参考地域所得モデル

神奈川県の所得乗数の推移

神奈川県の所得乗数の推移


物価

 横浜市の消費者物価指数は、全国平均と同様に低下傾向にある。また、地域差指数で全国平均と比較すると、横浜市は全国平均よりも高い傾向が続いており、全国的にも物価が高い地域である。

横浜市の消費者物価指数(平成22年基準)

横浜市の消費者物価指数

横浜市と全国平均の比較(地域差指数)(※)

横浜市と全国平均の比較(地域差指数)

 (※)平成12年~平成16年は平成12年基準、平成17年~平成21年は平成17年基準、平成22年は平成22年基準


労働

失業率・有効求人倍率

 神奈川県では、失業率・有効求人倍率ともに全国平均と同様の値で推移しており、雇用環境は全国平均並みの都道府県である。

神奈川県の完全失業率

神奈川県の完全失業率

神奈川県の有効求人倍率

神奈川県の有効求人倍率


産業

農業

 神奈川県の農業産出額は、平成23年には809億円で全3位である。
 指数を見ると、全国が低下傾向を見せる中、神奈川県では産出額を維持し、平成22年・平成23年には増加となっている。

(注)2000年代以降、農業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
神奈川県の農業産出額

神奈川県の農業産出額

神奈川県の農業産出額(指数)

神奈川県の農業産出額(指数)

 農業産出額の比率については、首都圏向けの近郊野菜などで、野菜の比率が54.8%で最も高く、次に畜産の19.3%となっている。
 特化係数で見ても、野菜の1.90が最も高く、次に果物の1.54となっている。

神奈川県の農業産出額(比率)(平成23年)

神奈川県の農業産出額(比率)(平成23年)

神奈川県の農業産出額(特化係数)

神奈川県の農業産出額(特化係数)
 参考特化係数


林業

 2011年の神奈川県の林業産出額は、77千万円で全国44位である。2000年代初頭に大きな落ち込みを見せ、その後は約80千万円で前後している。これを2001年を100とした指数でみると、全国的には落ち込みを見せる中、神奈川県では全国以下の水準で推移し、2000年代中頃からは2001年に比べ約5~6割の産出額となっている。

(注)2000年代以降、林業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
神奈川県の林業産出額

神奈川県の林業産出額

神奈川県の林業産出額(指数)

神奈川県の林業産出額(指数)

 神奈川県の林業産出額の比率(平成23年)は、木材生産が最も高く57.1%、次に栽培きのこ類生産の41.6%となっている。特化係数で見ると、木材生産が1.16と若干特化している。

神奈川県の林業産出額の比率(平成23年)

神奈川県の林業産出額の比率(平成23年)
参考林産物の種類

神奈川県の林業産出額の特化係数

神奈川県の林業産出額の特化係数
 参考特化係数


漁業

 2010年の神奈川県の漁業生産額(海面)は約170億円で、39都道府県中23位である。2005年・2008年には大きく伸びたが、それ以外はおおよそ150億円台で推移している。なお、2003年を100とした指数をみると、近年は全国よりも水準以上で推移している。

(注)2000年代以降、漁業産出額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
神奈川県の漁業生産額(海面漁業)

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

 また、2010年の神奈川県の内訳を見ると、魚類が89.8%でトップで、それ以外はあまり大きくない。そのため、全国の比率と比較するため特化係数で見ても、魚類が1.3と特化しているが、それ以外は全国の比率よりも小さくなっている。

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数

神奈川県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数
 参考特化係数


製造業

神奈川県の製造業については、別途まとめています。

神奈川県の製造業


商業

卸売業

 神奈川県の卸売業の販売額は、2007年には約12.4兆円で、全国5位である。1990年代以降、減少傾向を示していたが、2007年には若干回復している。
 1991年を100とした指数を見ると、全国と同様の推移が見られるが、全般的に全国よりも落ち込みは大きい。

(注)1990年代以降、卸売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
神奈川県の卸売業の年間商品販売額

神奈川県の卸売業の年間商品販売額

神奈川県の卸売業の年間商品販売額(指数)

神奈川県の卸売業の年間商品販売額(指数)


小売業

 神奈川県の小売業の販売額は、2007年には約8.5兆円で、全国3位である。1990年代中頃までは増加していたが、1990年代後半より減少し、2000年代はほぼ一定している。
 1991年を100とした指数を見ると、全国と同様の動きを示しているが、若干全国以上の水準で推移している。

(注)1990年代以降、小売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
神奈川県の小売業の年間商品販売額

神奈川県の小売業の年間商品販売額

神奈川県の小売業の年間商品販売額(指数)

神奈川県の小売業の年間商品販売額(指数)


W/R比率

 神奈川県のW/R比率は、2007年には1.45で全国28位の低さとなっている。緩やかながらも全国同様に低下傾向を示しているが、全国よりもW/R比率は小さく、その低下幅も小さい。
神奈川県のW/R比率

神奈川県のW/R比率

 参考W/R比率


地域金融

金融機関

地方銀行 横浜銀行
第二地銀 神奈川銀行
信用金庫 横浜信用金庫、川崎信用金庫、湘南信用金庫、かながわ信用金庫、平塚信用金庫、さがみ信用金庫、中栄信用金庫、中南信用金庫
信用組合 神奈川県医師信用組合、神奈川県歯科医師信用組合、中央商銀信用組合、信用組合横浜華銀、小田原第一信用組合、相愛信用組合


預貸率

 預金は増加傾向、貸出は減少傾向にある。預貸率は元来、全国平均よりも低く、全国平均と同様に低下している。

神奈川県の預金・貸出額

神奈川県の預金・貸出額

神奈川県の預貸率

神奈川県の預貸率
 参考預貸率


民放メディア

テレビ局

 民放テレビ局は、キー局である日本テレビ系・TBS系・フジテレビ系・テレビ朝日系・テレビ東京系の5局に加え、独立系のテレビ神奈川があり、計6局となっている。

日本テレビ系 TBS系 フジテレビ系 テレビ朝日系 テレビ東京系 独立系
日本テレビ(NTV)
TBSテレビ(TBS)
フジテレビ(CX)
テレビ朝日(tv asahi)(EX)
テレビ東京(TX)
テレビ神奈川(TVK)


その他のメディア

 新聞については、神奈川新聞などの地方があるが、読売新聞・朝日新聞がそれぞれ約2~3割と、全国のシェアが高くなっている。
 民放のラジオ局・FM局については、通常、1県にそれぞれ1局ずつしかない場合が多いが、神奈川県ではラジオ局は首都圏で広域的に放送しているTBSラジオ・文化放送・ニッポン放送の3局があり、FM局は横浜エフエム放送の1局がある。
神奈川県の新聞シェア

神奈川県の新聞シェア
(朝刊、世帯普及率、2012年7月~12月平均)


地方紙 神奈川新聞(朝日新聞系)、東京新聞(ブロック紙)、神静民報(小田原市周辺)
ラジオ局 アール・エフ・ラジオ日本(RF)、TBSラジオ(東京放送)、文化放送(NCB)、ニッポン放送(LF)
FM局 横浜エフエム放送(FM YOKOHAMA)


文化・教育機関

美術館

国立美術館
公立美術館 神奈川県立近代美術館、横浜美術館、川崎市市民ミュージアム、川崎市岡本太郎美術館、横須賀市美術館
私立美術館 ポーラ美術館、箱根 彫刻の森美術館


大学

 神奈川県には、国立大学が3校、公立大学が3校、私立大学が44校、短期大学が15校、計67校の大学がある。特徴として、省庁大学として職業能力開発総合大学校や防衛大学校があるとともに、国立では総合研究大学院大学、私立ではSBI大学院大学など大学院大学も立地している。東京の大学で、キャンパスの一部を神奈川県に立地している場合も多い。

国立大学
(3)
横浜国立大学、総合研究大学院大学、職業能力開発総合大学校、防衛大学校、東京工業大学(すずかけ台)
公立大学
(3)
神奈川県立保健福祉大学、横浜市立大学、川崎市立看護短期大学
私立大学
(44)
SBI大学院大学、情報セキュリティ大学院大学、麻大学、神奈川大学、神奈川工科大学、神奈川歯科大学、鎌倉女子大学、関東学院大学、相模女子大学、松蔭大学、湘南工科大学、昭和音楽大学、女子美術大学、聖マリアンナ医科大学、洗足学園音楽大学、鶴見大学、田園調学園大学、桐蔭横浜大学、東洋英和女学院大学、日本映画大学、フェリス女学院大学、八洲学園大学、横浜商科大学、横浜創英大学、横浜美術大学、横浜薬科大学、日本大学(生物資源科学部)、北里大学(相模原)、東海大学(湘南、伊勢原)、産業能率大学(湘南)、専修大学(生田)、昭和大学(横浜)、日本女子大学(西生田)、慶應義塾大学(日吉、矢上、湘南藤沢)、東京工芸大学(厚木)、明治学院大学(横浜)、國學院大學(横浜たまプラーザ)、多摩大学(湘南)、日本体育大学(横浜・健志台)、東京都市大学(横浜)、青山学院大学(相模原)、国際医療福祉大学(小田原)、明治大学(生田)、東京農業大学(厚木)、桜美林大学(プラネット淵野辺)
短期大学
(15)
和泉短期大学、小田原女子短期大学、鎌倉女子大学短期大学部、カリタス女子短期大学、相模女子大学短期大学部、湘南短期大学、湘北短期大学、昭和音楽大学短期大学部、上智大学短期大学部、聖セシリア女子短期大学、洗足こども短期大学、鶴見大学短期大学部、東海大学医療技術短期大学、日本大学短期大学部(湘南)、横浜女子短期大学
(※)国立大学には文部科学省以外の省庁所管の学校や大学院大学を、公立大学には公立短期大学を含めており、短期大学は短期大学部も1校としている。
(※)大学名の後の()内は、キャンパス・サテライトなど


スポーツ施設

公営競技場

神奈川県には、競馬場が1つ、競輪場が3つある。

競馬場 川崎競馬場
競輪場 川崎競輪場、平塚競輪場、小田原競輪場
競艇場
オートレース場
(*)は中央競馬場

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