マンガにより地域おこしが行われていますが、どのようなパターンがあるのでしょうか。
改めて、整理していました。
内容
最近、マンガによる地域おこしに力を入れている自治体が出てきています。
「鬼太郎の街」などといったように、人気アニメキャラクターなどを利用したものはありましたが、マンガそのものを利用して、地域おこしをやるというものです。
例えば、岩手県では「いわてマンガプロジェクト」と称して漫画コンテストを行ったり、鳥取県では、県内での「国際マンガサミット」の開催を契機に、「まんが王国とっとり」を打ち出してイベントなどを行っています。
そして傾向としては、いくつかのパターンがあるようです。
①イベント型
上記の鳥取県のように漫画に関連したイベントを行うというものです。
また、豊島区での「東京マンガ・アニメカーニバルinとしま」などもこの形です。
②箱もの型
漫画に関する情報施設などを建設するというものです。
新潟市では「新潟市マンガ・アニメ情報館」「新潟市マンガの家」という施設を開館しています(「新潟市マンガ・アニメ情報館」は5月開館予定)。
③コンテスト型
岩手県のように、新人発掘をかねて、地元を題材とした漫画について、コンテストを行うというものです。
鳥取県でもマンガサミットに合わせて、漫画コンテストを実施しています。特に、新潟市では1998年から「にいがたマンガ大賞」を行っています(前身のコンテストも含めると1997年から)。
いずれにしても、漫画を題材にしていますが、その成否は、漫画だから特別というものではありません。
イベント型や箱もの型ならば、その自治体のイベント運営力や施設運営力が問われます。コンテスト型ならば、昔からある文芸関係のコンテストと同様の課題を有しています。
たぶん担当者は一生懸命に行っていると思うが、単に漫画が人気があるからなどといった理由で進めているとしたら、失敗すると思います。そして何より、繰り返し言うが、漫画だから特別なものではなく、その企画力や運営力が重要です。
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