室蘭市の中央町商店街が、昭和時代の地図を飾り、地域住民から人気を博しているようだ。
そして理由としては、ある種の懐かしさにあるのだろう。
思えば、昔ここには飲食店があったなど、住んでいるところの変化について、思い起こすことも多い。また、ここにあったラーメン屋に家族と行ったなど、自分の思い出とともに思い起こすこともあるだろう。
ただ、記憶は曖昧であり、何かのきっかけがなければ、思い出せないことも多く、昔の地図は、記憶を思い出すツールとして、非常に面白い。地域の人たちにとって、このような地図を掲示することは、いいことだと思う。
また、観光という点でも、古地図は重要だろう。
地域住民というよりは、歴史好き向けなのだろうが、密かに流行っているのが、「こちずぶらり」「今昔散歩」「時層地図」などの古地図のアプリである。GPSにより現在の位置を把握し、その地域の昔の地図・様子が表示されるというものである。
観光ということを考えたら変化の大きい町などは、現在だけでなく、昔の様子もある種、観光になるということだろう。
これらのことを考えると、もっといろんな地域で、古い地図を活用したらいいと思う。
アプリなどとなると大変であり、江戸時代など古い時代などとなると難しいところも多いだろうが、上記の室蘭の例のように、昭和の少し前の古い地図を掲示するだけでもいいだろう。
これにより地域住民は懐かしい思いをするだろうし、観光にも役立つ部分もある。例えば、知人などを自分の街に案内するときには、単なる観光地を案内するのではなく、「ここに昔、喫茶店があって、よく友達と来たもんだ」といった案内の仕方をすることもある。そして、このような観光案内のツールとしても利用できるかもしれない。
いずれにせよ、古い地図は面白いと思うし、様々な地域で古い地図を活用したらと思う次第である。
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