地方議員はレベルが低い?

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 最近のニュースで、地方議員のレベルの低さが問題になっています。
 この問題について、本当の問題点は何かを話させていただきます。

 

地方議員はレベルが低い

 東京都議のヤジ問題や兵庫県議の号泣会見など、地方議員による不祥事が話題になっています。
 このように話題になると、他でもどうなのだろうという疑問が湧いてくるので、このような事案はこれからも出てくるでしょう。

 一般的に、地方議員による問題となるような行為は、思いつくもので、次のようなものがあると思います。

  • 汚職
  • 口利き
  • 兵庫県議の件でも問題となったが)政務調査費
  • 議会での行政との馴れ合い
  • どうでもいい議会での発言
  • 過剰な成果報告 など


 汚職・口利き・政務調査費などはよく知られているので省略しますが、議会での行政との馴れ合いやどうでもいい議会での発言などといった問題もあります。

 議会での行政との馴れ合いとは、議員が議会での質問などを行政に依頼するというものです。議員と役人が意見交換などをしたり、議員が質問をするために資料・データなどを依頼することは問題ないでしょうが、議員の仕事である質問まで、行政にお願いすることがあります。
 思いつく例として、かつて北海道議会で明るみになったこともあります。

 どうでもいい議会での発言とは、議員がその自治体の政治とは関係ない発言などがなされることも多いです。
 勉強不足なため、その自治体ではどうしようもないことを質問・発言したり、ひどいものだと個人的なことを発言したりすることもあります。
 例えば、上記の兵庫県議などは、「婚活議員」としてやっていくなど、どうでもいい発言を行っていたようです。

 過剰な成果報告とは、よく地方議員が「私が○○を実現しました」という形で、自己をアピールすることが多いです。しかし実際は、単に行政が出してきた条例・予算案に賛成しただけで何もしていないことがあります。
 勿論、一生懸命にやっている議員も多いが、このような形でアピールする地方議員もいることも事実です。

 以上のようなことは、決して珍しい話ではなく、多くの自治体で多かれ少なかれあることだろうと思います。

 国政と異なり、少ない有権者から選ばれており、地方という狭い世界で活動していることから、どうしてもレベルが低くなってしまうのかもしれません。

本当の問題点

 ただ同時に思うのは、上記のようなことは国政でも続いていたり、かつてあったことです。

 例えば、政務調査費の問題にしても、2006年頃に「事務所費問題」として問題視されるまでは、国会議員についても、お金の使い方を問題視されることはありませんでした。
 「事務所費問題」という問題が起こり、法律が改正され、現在に至っています。

 このように、決して地方だからレベルが低いとかそういうわけではなく、一般の有権者の監視・チェックの度合いによって、問題が少なくなったり、問題が発生したときに対処しなければならないという運営になるのだと思います。
 この点で、地方議会は監視・チェックが国政よりも緩いため、どうしても問題が発生しがちになるのだとも思います。

 そうしたらどうやって、このような問題を解決するか?

 法律・条例などで規制することも考えられますが、私はあまり意味がないと思います。
 そもそもその自治体の政治に関心がなければ、有権者としてはどうでもいい話だからです。自分の生活や仕事などに関係なれば、地方政治に対し興味を持つはずがなく、関心なども湧きようがありません。

 上記のような地方議員のニュースなどがあると、地方分権などは無理だという話も出てきそうだが、私はむしろ逆だと思います。

 地方分権がなされていないから、有権者も関心を持たず、問題が起こっているのだろうと思います。逆に、地方政治が自分の生活や仕事に影響があれば、地方政治に目を向けざるを得ず、その政治や議員活動に注目せざるを得なくなります。

 「地位は人を作る」

 このような言葉がありますが、今回の地方議員の問題もこの言葉に集約されるのではないかと思います。この言葉の意味は、責任のある立場に就くことで人は成長するということです。

 地方には権限・責任がないため、有権者の監視・チェックも甘くなり、逆に議員としても、何をやっても同じ、監視・チェックもされていないということで、問題のある活動につながっているのでしょう。

 上記の問題の本質は、地方議員の問題と同時に、中央集権・地方分権というシステムの問題にあります。

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