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ふるさと納税は、体験型で豪華さを!

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 流行っていふるさと納税だが、食品だけではなく、体験型のお礼も増えてきているようだ。
 例えば、福島県の大玉村ではゴルフプレー券、北海道の士幌町では熱気球体験、長野県の飯山では人間ドックという具合だ。

 ここには、自治体として、ふるさと納税という仕組みを通じて、自分の地域に来てほしいという思いがあるのだろう。

 ただ、ふるさと納税の現状を考えると、人気があるのは食品であることから、若干、このようなことには疑問を感じざるを得ない。

 しかし、この体験型のお礼には、2つのメリットがある。

 1つは、自治体が想定しているように、自分の地域に来てもらい、観光してもらうことで、他の企業などへの波及が見込まれるということである。単に食品をお礼として送るだけでは、このような効果は見込めないだろう。

 もう1つは、このお礼を使わない人が出てくるということだ。体験型の場合には、受動的にお礼を受け取るだけではなく、旅行などのアクションが必要である。そのため、面倒くさいと思ったり、行こうと思っていても時間がなく行けなかったりして、お礼を使わない人が生じる。
 ということは、その分は自治体の収入になるということだ。

 つまり、体験型の場合には、食品などのお礼とは異なったメリットが得られる。そこで、自治体としてはもっと体験型のお礼を増やすべきだと思う。

 とはいえ、人気があるのが食品であることを考えると、しっかりとした食品などをベースとして置きつつ、体験型のお礼で豪華さを示すという戦略が考えられると思われる。例えば、地域のブランド牛に、カニ食べ放題の宿泊チケットをつけるといった具合だ。

 ふるさと納税自体はビジネスモデルとして面白いが、本来の趣旨とは違っても来ている。とはいえ、はっきり言って過熱化したこの状況の中で、うまく地域や自治体にお金が落ちるような戦術も必要になっていると思う。

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