標準化
「標準化」とは、物やサービスなどについて、共通の規格・使用・ルールなどが定められることです。
標準化自体はある種のルールですが、このルールにより製品開発などは大きな影響を受け、このルール作りの際にはいかに自国産業・メーカーに優位なルールとするかが国際競争力上、重要な意味を持つため、経済産業省では2014年5月に「標準化官民戦略」を策定しています。
経済産業省「「標準化官民戦略」を策定」
標準化の分類
標準化といった場合、「デファクトスタンダード」(事実上の標準)が有名ですが、標準化がなされるに当たり、いくつかのパターンに分類することができます。
区分 | 標準化のパターン | |||
---|---|---|---|---|
公的か事実上か | デファクト標準(事実上の標準) | デジュリ標準(公的標準) | ||
自主的か強制的か | 自主的標準 | 強制的標準 | ||
その他 | 市場淘汰による標準 | 企業間調整・協力による標準 | 公的標準 | 技術規制(強制規格) |
例 | マイクロソフトのWindows | DVD | JIS規格 | ガソリン |
個々の企業にとっては、「市場淘汰による標準」を握るかが重要ですが、単独の企業でこの標準化を行うことは難しいです。他方、政府としては、強制規格などの形で規制を加えることは難しい面があります。
その意味で、「企業間調整・協力による標準」や「公的標準」の重要性が高まっているといえるでしょう。
参考
柳川隆・川濵昇編『競争の戦略と政策 (有斐閣ブックス)』
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