概要
ガラスとは、一般的には二酸化ケイ素を材料とした透明の部材を指しますが、材料科学的には、液体が冷却され、結晶化することなく(原子配列が無秩序なまま)、固体となったものがガラスとされます。
代表的なガラス系
ガラスとなる物質は様々なものがありますが、二酸化ケイ素を主成分とするガラスが一般的に使用されています。
その中で、代表的なガラス系は、次のものがあります。
名称 | 組成系 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|---|
シリカガラス | 半導体プロセス用部材など | 高純度、高耐熱性、低膨張 | |
ソーダライムガラス | 窓ガラス、びんガラス、蛍光灯管ガラスなど | 安価、大量生産 | |
ボリシリケートガラス | 理化学機器、耐熱食器など | 高化学耐久性、低膨張 | |
アルミノボリシリケートガラス、無アルカリガラス | TFT液晶パネル用基板 | TFT液晶用に最適化、低膨張 | |
アルミノシリケートガラス、高歪点ガラス | プラズマディスプレイ用基板・化学強化ガラス | ソーダライムより高耐熱、イオン交換容易 |
参考
ニューガラスフォーラム編著『ガラスの科学 (おもしろサイエンス)』
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