地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

成功事例・先進事例の別の効果


 どこの自治体でも、施策などの成功事例や先進事例を生み出したいと思っている。
 住民に対しては、しっかりと行政運営をしているということを示したいし、他の自治体からは素晴らしいところだと思われたいからだ。また、企業支援などにおいては、成功している企業などをサポートすることで、他の企業も真似をして、地域産業として広がりを生み出したいという思惑もある。

 ただ、上記のような効果のほかに、成功事例や先進事例などがあると、視察が増えるという効果もある。
 視察もMICEなどに含まれるかわからないが、この視察という観光効果というのは、馬鹿にできないし、いろんな地域でもっと仕組みを考えていいのではないかと思う。

 視察自体は珍しいものではないが、高松の丸亀町商店街では、視察ツアーまで行われている。

 丸亀町商店街といえば、土地の所有と利用を切り離したりし、新たな商店街づくり・街づくりを行った商店街の成功事例である。よく知られた事例なので、視察が多いのは理解できるが、ツアーまで組まれているとは驚きだ。

 ツアー自体は2年前の2012年から行われているようだが、毎年13000人の視察があり、現在でもツアーが継続しているということは、ある程度、そのニーズ・需要も継続しているということだろう。

 このように考えると、改めて成功事例・先進事例に対する視察というものについて、観光効果は馬鹿にできない。
 そして、成功事例・先進事例などがあるような地域では、もっと「視察ツアー」として、仕組みを構築し、ツアーを売ったらいいと思う。逆に、そのような事例がないような地域では、事例を生み出すようにもっと努力すべきであると同時に、観光関連の事業を行っている人にとっては、どんな施策・取り組みにおいても、観光とは無縁ではないことを認識したほうがいいだろう。

 どこでもよく視察などが行われ、何気なく受入れが行われているが、ツアーまであることを考えると、一つの産業・一つのビジネスとして成立しうることを示している。

 観光業としての「視察」にもっと注目してもいいように思ってしまう。







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