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世界遺産以外にどんな世界認定があるのか?

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 ここ数年、世界遺産が話題となっている。特に最近は、富士山が世界遺産に登録されたことで、一層、世界遺産に注目が集まっているといえよう。

 世界遺産はそれ自体、何ということはないのだが、次のような理由から、やはり各観光地では、世界遺産登録というのは重要である。

 1つは、何よりも、世界遺産に登録されると、観光客が増えるということだろう。「世界遺産登録、どれだけの効果があるのか?」で、石見銀山について調べてみたのだが、やはりその効果はあるといわざるを得ない。

 2つは、世界遺産にとらわれなくても、日本国内では「○○百選」などといった形で、認定が行われている。しかし、「○○百選」というものの知名度がなかったり、このようなものでは他の地域との差別化が図りにくいという問題がある。見る方としても、さすがに100もあれば、他との違いは分かりにくい。特に、「○○百選」というものを利用するのは、その地域に詳しくない人が多いだろうから、もっと数が少なくなければ、判断が付きにくいだろう。

 3つは、人口減少など国内場が縮小する中で、いかに外国人観光客を呼び込むかが重要である。しかし、国内の認定などでは、外国人は知らない。認定自体にかかる知名度という点から、やはり世界的な基準で評価されたものが求められるということだろう。

 しかし、日本全国の観光地が、世界遺産に登録されるわけではない。
 鎌倉のように世界遺産登録を狙っているが、実現できていないところもあるし、世界遺産の基準に当てはまらないというところもある。

 そこで現在、一部の地域では、世界遺産以外の世界的な認定を狙うという動きがある。
 ただ、いろいろとあって分かりにくいため、整理してみた。

  • 無形文化遺産
  • 世界記憶遺産
  • 世界農業遺産
  • ユネスコエコパーク
  • ジオパーク
  • ラムサール条約湿地


 ただ私個人としては、あまりこのようなものは好きではない。
 何となく、日本自らがルールメーキングできず、世界のルールに踊らされているような気がするからだ。登録にかかるコンサルタントなどもいるだろうから、認定自体がビジネス化している面もあるだろう。また、海外ではどうなのか知らないが、これだけ騒いでいるのは、日本だけのような気もしてならない。

 とはいえ、それぞれの観光地では、このような認定などでブランド化を図り、観光客の集客につなげたいというのが、正直な気持ちだろう。そして、世界遺産登録が難しかったり、世界遺産登録と差別化を図るため、他の世界認定を受けているのだろう。

 ただ、認定などを受けるには、時間も費用もかかる。認定効果は通常、認定を受けたすぐがピークで、それ以降はなくなってくるものだ。また、認定件数が多くなると、個々の認定の価値も下がってしまうという問題もある。
 そのあたりの効果を考えて、最大限、認定効果が利用できるように、取り組んでほしいと思う。

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