経済学において産業や経済発展を考える上で登場してくる連関効果について、解説してします。
内容
連関効果とは、経済のある部門が発展した場合、他の部門に与える波及効果のことです。
このとき、経済の波及効果を考える場合に使われる概念として、「前方連関効果」と「後方連関効果」というものがあります。
ある製品を製造するにあたり、複数の産業を経て、最終品が作られる場合を考えます。
このとき、より素材製造に近い産業は「川上産業」と、より最終品に近い産業は「川下産業」などと言われますが、どちらかの産業で生産が増加したとき、他方の産業に影響を与えることが連関効果であり、どちらの生産を起因としているかで、前方連関効果と後方連関効果に分けられます。
①前方連関効果
川上産業で生産が増加することで、川下産業の需要が増加する効果
(例)魚が多く獲れることで、お寿司の需要が増加
②後方連関効果
川下産業で生産が増加することで、川上産業の需要が増加する効果
(例)お寿司が多く食べられることで、漁業の需要が増加
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