概要
繊維とは、細かい糸状の物質の総称です。
繊維というと、一般的に服などの材料を思い浮かべるかもしれませんが、「食物繊維」と言われるように食べ物にも含まれており、紙もパルプという繊維の集まりから製造されるものです。
ただ、耐久性などの点から、下記のようなものを材料として、繊維から服などが製造されます。
繊維の分類
繊維の種類としては、大きく分けて、天然繊維と化学繊維に分けられます。
分類 | 長所 | 短所 | 例 | |
---|---|---|---|---|
天然繊維 | 植物繊維 | 吸湿性濡れても強度が落ちない | 弾性に乏しく、しわになりやすい酸に弱い | 綿、麻 |
動物繊維 | 吸湿性に富む染色性がよい弾性回復が良い | アルカリに弱い日光で変色する | 絹、毛 | |
鉱物繊維 | 石綿(アスベスト) | |||
化学繊維 | 再生繊維 | 感触が良い | しわになりやすい酸に弱い燃えやすい | レーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセル |
半合成繊維 | 絹のような光沢・感触がある適度の吸湿性・弾性・熱可塑性がある | アセテート、プロミックス | ||
合成繊維 | 熱可塑性がある虫・カビにおかされないしわになりにくい耐薬品性が強い | 一般に吸湿性がない | ポリエステル、ポリプロプレン、ナイロン、アクリル、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン | |
無機繊維 | 金属繊維(金糸、銀糸)、ガラス繊維、岩石繊維、炭素繊維 |
参考
繊維学会編著『やさしい繊維の基礎知識』
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