概要
青森県の製造品出荷額(従業者4人以上の事業所)は、2010年には15,107億円で、全国41位である。2000年代前半にはおおよそ12,000億円で推移していたが、2006年に大きく増加したが、その後リーマンショックにより減少し、2010年に再び回復している。
増加率を全国と比較すると、2006年に大きな増加を見せたり、逆に2005年にマイナスになったりとしているが、おおよそ全国と同様の傾向が見られる。
青森県の製造品出荷額等
伝統工芸(国指定)
津軽塗(漆器)
青森県の重要産業
概要
平成24年の工業統計(細分類)の従業者数を用いて、青森県における重要な製造業(上位20位)を抽出した。
なお、詳細・抽出方法については、次を参考のこと。
青森県において特徴的な産業である「産業特性」と、日本全国で見た場合にその産業の規模が大きいかどうかという「産業規模」の2軸で評価し、偏差値を用いて、重要な産業を抽出している。
上位20位
順位 | 産業 | 産業特性 | 産業規模 | 産業パターン |
---|---|---|---|---|
1位 | 核燃料製造業 | 99.4 | 47.4 | |
2位 | コネクタ・スイッチ・リレー製造業 | 85.0 | 54.6 | |
3位 | フェロアロイ製造業 | 92.5 | 46.4 | |
4位 | 亜鉛第1次製錬・精製業 | 89.7 | 45.9 | |
5位 | 織物製成人男子・少年服製造業(不織布製及びレース製を含む) | 75.3 | 50.5 | |
6位 | 麦わら・パナマ類帽子・わら工品製造業 | 79.2 | 45.8 | |
7位 | 靴下製造業 | 75.9 | 48.4 | |
8位 | その他の電子部品・デバイス・電子回路製造業 | 45.4 | 76.6 | |
9位 | 織物製成人女子・少女服製造業(不織布製及びレース製を含む) | 64.8 | 56.2 | |
10位 | 半導体素子製造業(光電変換素子を除く) | 69.5 | 51.3 | |
11位 | その他の水産食料品製造業 | 55.4 | 63.9 | |
12位 | 複写機製造業 | 64.4 | 54.0 | |
13位 | 光学機械用レンズ・プリズム製造業 | 63.1 | 50.8 | |
14位 | その他の畜産食料品製造業 | 56.2 | 57.5 | |
15位 | 冷凍調理食品製造業 | 52.1 | 60.6 | |
16位 | 冷凍水産食品製造業 | 57.6 | 51.8 | |
17位 | 洋紙・機械すき和紙製造業 | 56.3 | 53.0 | |
18位 | 音響部品・磁気ヘッド・小形モータ製造業 | 62.0 | 47.1 | |
19位 | 部分肉・冷凍肉製造業 | 51.3 | 57.7 | |
20位 | 鉄スクラップ加工処理業 | 59.1 | 49.8 |
他の都道府県については「都道府県別分析」の製造業を参照のこと。
特徴
青森県では、日本原燃の六ヶ所原子燃料サイクル施設があるため、核燃料製造業が最も重要な製造業となっている。
また、大平洋金属、八戸製錬(三井金属工業)、弘前航空電子、青森オリンパス、タムロン(弘前工場)、日本マイクロニクス(青森工場)などがあるため、「フェロアロイ製造業」「亜鉛第1次製錬・精製業」「コネクタ・スイッチ・リレー製造業」「複写機製造業」「光学機械用レンズ・プリズム製造業」「半導体素子製造業」などといった製造業が重要産業として抽出されている。
水産食品も特徴的で、「その他の水産食料品」「冷凍水産食品製造業」なども優位産業として、ランキングしている。
ただ大企業の工場が多いという特徴を有していると言えよう。
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