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商工会会員数増加、何故だろう?

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 沖縄県で、沖縄県商工会連合会の設立40周年記念イベント「地域活性化サミット」が行われたそうだ。

外部リンク2013/08/29 琉球新報「行政、商工会両輪で 地域活性化でサミット」


 このイベント自体はどうということはないが、このニュースで気になった点がある。
 それは、沖縄県の商工会連合会の会員数が増加しているということだ。

 一般的に、どこの商工会議所・商工会でも会員数は減少している。事業者数自体が減少している中、新規に開業しても商工会に入ろうと思う事業者も減っているからだろう。

 右の表は、これを実際の数値で見てみたものだ。
 ほぼ毎年のように会員数は減少し、この20年ぐらいで約20%も会員は減っている計算になる。また、60%以上あった組織率も、50%台へと低下していることが分かる。

 全国的に、このような状態にある中で、沖縄県の商工会の会員数が増加しているというのは驚きだ。

 正直、沖縄県の商工会がどのようなことをやっているか、よく分からない。
 ただ、商工会連合会のHPを見て分かることは、数値目標を立て、しっかりと営業しているということだろう。

商工会会員数の推移(経産省HPより)

商工会会員数の推移

 右は、沖縄県の商工会連合会のHPである。8月末までに会員数2万人という目標が掲載されている。

 あまり対外的にこのように目標を明示することは少ないが、このようにすることで、目標へコミットメントし、商工会連合会の積極的姿勢を表現し、会員数が増加している人気の会であることなどをPRしているのだろう。

沖縄県商工会連合会HP

沖縄県商工会連合会HP

 そもそも、商工会のようなところは、一度会員になってしまえば、あまり脱会が起こらないところである。特に小さな商工会ほど、商工会で顔見知りもできやすく、また地域も狭いので商工会以外でも顔を合わせる人も多いため、一度商工会に入ると、脱会はしにくい。

 この点で、商工会の会員を増やすには、(勿論、一定のサービスを提供し減少しないようにする必要はあるが)減少を食い止めるよりも、会員を増加させる戦略が重要となる。

 具体的な取組みなどはよく分からないが、少なくとも会員数増加のため、積極的に営業・PRを行っているため、沖縄県では会員数増加という結果となっているのだろう。

 商工会は地域において、事業者のサポートなども行っているが、地域おこしのイベントを主催したりと、地域活性化のための重要な機関でもある。商工会が無くなってしまえば、その地域は地域おこしなどをやりにくくなることは間違いない。
 その意味でも、商工会を維持するには会員数の維持が必要であり、沖縄県商工会連合会に会員数を増加させることは重要だろう。

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