沖縄県で、沖縄県商工会連合会の設立40周年記念イベント「地域活性化サミット」が行われたそうだ。
このイベント自体はどうということはないが、このニュースで気になった点がある。
それは、沖縄県の商工会連合会の会員数が増加しているということだ。
右の表は、これを実際の数値で見てみたものだ。
ほぼ毎年のように会員数は減少し、この20年ぐらいで約20%も会員は減っている計算になる。また、60%以上あった組織率も、50%台へと低下していることが分かる。
全国的に、このような状態にある中で、沖縄県の商工会の会員数が増加しているというのは驚きだ。
正直、沖縄県の商工会がどのようなことをやっているか、よく分からない。
ただ、商工会連合会のHPを見て分かることは、数値目標を立て、しっかりと営業しているということだろう。
あまり対外的にこのように目標を明示することは少ないが、このようにすることで、目標へコミットメントし、商工会連合会の積極的姿勢を表現し、会員数が増加している人気の会であることなどをPRしているのだろう。
そもそも、商工会のようなところは、一度会員になってしまえば、あまり脱会が起こらないところである。特に小さな商工会ほど、商工会で顔見知りもできやすく、また地域も狭いので商工会以外でも顔を合わせる人も多いため、一度商工会に入ると、脱会はしにくい。
この点で、商工会の会員を増やすには、(勿論、一定のサービスを提供し減少しないようにする必要はあるが)減少を食い止めるよりも、会員を増加させる戦略が重要となる。
具体的な取組みなどはよく分からないが、少なくとも会員数増加のため、積極的に営業・PRを行っているため、沖縄県では会員数増加という結果となっているのだろう。
商工会は地域において、事業者のサポートなども行っているが、地域おこしのイベントを主催したりと、地域活性化のための重要な機関でもある。商工会が無くなってしまえば、その地域は地域おこしなどをやりにくくなることは間違いない。
その意味でも、商工会を維持するには会員数の維持が必要であり、沖縄県商工会連合会に会員数を増加させることは重要だろう。
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