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意味があるのか? 展示会出展への支援

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 よく自治体で、中小企業などへの展示会出展に関して、助成金などの支援を行っている。また、助成金だけではなく、自治体や外郭団体などが、地元の中小企業の代わりに、自ら出展する場合も多い。

 しかし、展示会に行くと分かるが、かなりのレッドオーシャン(競争が激しい状態)である。
 勿論、集客力もあり、業界関係者の人も多く来るので、いい面もある。ただ、ライバルも多く、よほど目立つことを行わなければ、ほとんど記憶に残らない。例えば、食品関係の展示会だと、試食などを多く行っているが、味が分からなくなる。

 このような状況を考えると、上記のような自治体の展示会出展について、どれほどの効果があるか疑問である。正直に言うと、展示会とはいえ、お店を出店するのと変わらないため、そのノウハウは企業によって異なる。そのため、効果は企業によって異なるとしか言いようがないが、年々競争が激しくなっているように感じている。

 理由としては、次のようなものが考えられるだろう。

  • 国・自治体の支援制度の充実(支援制度に関する販路支援分野の拡大)
  • 関連して、地域産品支援などの拡大・充実
  • 不況による新たな販路拡大の必要性
  • 商社・問屋機能低下による自社販売の必要性
  • 利益率向上のための自社販売の拡大   など

 ただ、支援制度という点を考えたとき、新たな局面を迎えつつあると思う。
 制度設計を考えたとき、販路支援は難しく、ある意味、(財源問題を別にすれば)展示会出展に助成するというのはやりやすい。しかし、このように競争が激しくなった今、新たな支援制度を考えていく必要がある。

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