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YouTubeを使った温泉地PR、重要なのは仕組みである。

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 石川県の山中温泉で、温泉地をPRするため、大学生が制作した動画をユーチューブに掲載するというプロジェクトを始めるそうだ。

外部リンク2013/07/19 北國新聞「英語と中国語で山中温泉PR 北陸大学生が動画」


 英語や中国語のものも作成するそうだが、方法としては、別段珍しいものではない。よく地域活性化にあるような大学生を使ったプロジェクトでもある。


 しかし、この取り組みのポイントはYouTubeを使うという点にあると思う。YouTubeを使うことで、広告効果が分かり、広告料という収入が得られるということだ。

 このような地域活性化の取組みについて、問題点の一つは継続性にある。このような取り組みを行っても、一時的に大学生は盛り上がるだろうが、継続性はない。地域の団体としては、そもそもお金がないのだから、お金がかからない大学生にお願いする。しかし、大学生としては、一時的にボランティア感覚で行っても、対価がなければ続けていくインセンティブは乏しい。
 この点で、このような取り組みは尻つぼみになりがちである。

 ただ、YouTube使えば、広告料という収入を得ることができる可能性がある。勿論、その広告効果も分かる。
 一部のコンテンツを除き、YouTubeの広告料など、たいして得られるものではない。しかし、収入が得られるかもしれないという、ある種の成功報酬型の仕組みを導入することで、継続性を担保することが重要だと思う。

 例えば、地域で制作するHPなども同様の仕組みを導入できる。
 ただHPと異なるのは、成功報酬の仕組みが明確な点と、必ずしも必要ではないという点だ。現在、HPは、情報提供手段として必要不可欠なものである。効果があろうがなかろうが、HPは制作しなければならない。また、HPでも広告効果は測定できるが、対価の支払い元は地域の団体となってしまう。企業からの広告収入などは期待できるが、そのHPのコンセプトに合わなかったりすることもある。

 これらの点で、YouTubeであれば、外部のサイトなので、元々のHPのコンセプトを壊すことなく、追加的なPRなので成功報酬型の仕組みも導入しやすい。また、他の地域活性化の取組みと異なり、効果の可視化、対価の支払いもできる可能性があり、その対価に関してはインセンティブも働く。

 プロジェクト自体は、地域のために大学生が行うということで素晴らしいが、同時に継続性というものも考えなければならない。この点で、一時的な単なるボランティア的に行うのではなく、報酬・対価なども考慮し、継続性を維持するような仕組みが重要である。


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