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頑張れ、コンベンションビューロー

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 札幌の印刷業者が、国際会議などの誘致や運営などを行う子会社を設立したそうだ。


 北海道と東京に子会社を設立し、都道府県を跨った取り組みである点、運営なども行う点で異なっているが、誘致ということに関しては、従来からコンベンションビューローが行ってきた業務である。コンベンションビューローとは、全国各地域にあり、自分の地域に会議や学会などを誘致している機関である。
 今回の札幌においても、従来から「公益財団法人札幌国際プラザ コンベンションビューロー」という機関があり、会議などの誘致を行ってきたはずである。

 しかし、今回の印刷業者の取組みを見ると、これまでのコンベンションビューローでは足りない面があるのだろう。上記のような運営などの面かもしれないが、未来補助金という経済産業省の補助金を使っているという点でも、何らかの新しさがあったに違いない。

 コンベンションビューロー自体は、10年・20年前からあり、自治体などの行政機関も補助金を出すなどして、取り組んできたものである。ただ、コンベンションビューロー自体の成果もあまり見えにくい中、MICEなど、コンベンションビューローよりも概念の広い取り組みも始まっている。
 MICEとは、会議・学会のみならず、研修旅行や展示会・イベントなど、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどを総称したものである。観光事業の一環として、数年前に観光庁でアクションプランなども策定されている。

 いずれにせよ、コンベンションビューローが各地で立ち上がり、10年以上経過し、これまでのやり方では限界があるのかもしれない。
 会議・学会といっても、国際学会になれば、何百人という集客が期待できる。更に、外国人の場合には、妻子も同伴して、来日する場合も多く、観光的な効果も高い(また、人数だけでなく、富裕層が多いため、宿泊施設・飲食店などを考えても単価も高い)。

 各地域にあるコンベンションビューロー。今一度、立ち止まって、戦略を練り直す必要があるのかもしれない。


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