農業がよく問題にされるけど、農業の本当の問題は米である。

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 「農業は成長産業になりうる」という話もあるが、データを見る限り、生産者の高齢化などにより農業の生産力は落ちている。

 右の図は、農業産出額のグラフである。グラフを見てわかるように、産出額は低下傾向にある。

全国の農業産出額

全国の農業産出額


 そして、この大きな原因は米である。下図(左)は、農業産出額に関し、穀類・野菜・果実・その他の作物・畜産・加工農産物の6つに分けて、平成15年度を100としたグラフである(米・麦・雑穀を穀類としてまとめたが、麦・雑穀は割合が小さいため、議論に大きな変化はない)。平成15年度より下がっているのは穀類・その他の作物・加工農産物である。野菜はあまり変わらないが、果実や畜産は平成15年よりも増加している。また、農業産出額全体のうち、その他の作物は数%未満、加工農産物は1%も満たないが、その約20%以上を占める。そのため、下図(右)は、農業産出額の増加率のグラフであり、各項目の縦棒は寄与度を表しているが、穀類の増減により、農業産出額の増加率は影響を受けていることが分かる。
 つまり、農業産出額において、大きなポイントは米である。

農業産出額の内訳

農業産出額の内訳
農業産出額の増加率及び寄与度

農業産出額の増加率及び寄与度


 他方、米の場を見たのが、次のグラフである。左は米の販売量、右は米価(東京都区部小売価格、うるち米、5kg)の推移となっている。農林水産省では、もっと米を食べるようにと推奨しているが、販売量・価格ともに低下傾向を示している。

米の販売量の推移

米の販売量の推移
米価の推移

米価の推移


 以上から、よく農業の衰退が言われているが、重要な点として、米が生産面・需要面いずれも落ち込んだことにある。

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