ろうそく
ろうそくとは、蝋に芯が埋め込まれたもので、芯に火をつけることで、明かりなどに利用されるものです。
かつて、日本では、和ろうそくが一般的でしたが、明治時代以降、洋ろうそくが日本に入り、現在は洋ろうそくが主流となっており、蝋燭といえば、洋ろうそくを指すことが一般的です。
和ろうそくの産地としては、愛知県・京都府・愛媛県・石川県など、日本各地に残ってはいますが、1軒しか生産していないような産地も多いです。
なお、洋ろうそく・和ろうそく以外に、蜜ろうそく・松脂ろうそくなどといったろうそくもあります。
和ろうそくの特徴
和ろうそくの特徴としては、次のものが挙げられます。
- はぜろう・漆ろうなどの木ろうで作られ、灯芯が和紙・灯芯草で作られている。
- (すべてではないが)芯に蝋を塗って作る。
- 形状として、先端が太くなっており、切ると層が形成されている。
- 使用の際に、芯切りが必要
洋ろうそくと和ろうそくの相違点
洋ろうそくと和ろうそくの相違点としては、次のような点が挙げられます。
洋ろうそく | 和ろうそく | |
---|---|---|
ろうの主成分 | 石油系パラフィン | 木ろう |
芯の材料 | 綿糸や綿とスフの混紡糸など | 和紙・灯芯草 |
灯り | 安定した明るさ | ほの暗く炎が揺れる |
使用 | そのまま使用 | 芯切りが必要 |
価格 | 安価 | 高価 |
参考
大石孔『和ろうそくの世界―伝統の美と技』
コメント