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特化係数


概要

 特化係数とは、地域のある産業が、どれだけ特化しているかを見る係数である。
 具体的には、例えば工業生産について、i県のA産業の比率と全国のA産業の比率を比べ、i県のA産業の比率のほうが高ければ、i県ではA産業は優位にある(特化している)と考えるものである。

 式としては、次のように定義される。

  特化係数 = i県のA産業の比率 ÷ 全国のA産業の比率

 1であれば全国と同様、1以上であれば、i県のA産業は特化していると考えられる。


 i県について、A産業とB産業があり、次のような比率をとるとする。

A産業 B産業
i県 50% 50%
全国 40% 70%


 i県のA産業の特化係数は、50%÷40%=1.24となり、1以上なので、i県ではA産業が全国に比べ特化している。


留意点

 特化係数は、比率に基づいて計算されるので、ある産業の比率が高ければ、他の産業の比率は低くなるので、その産業の特化係数は低くなる。

 また、特化係数は、(あまり分解されることはないが)2つの意味を合成した指標でもある。
 A県のi産業の生産量をA_i、全国のi産業生産量をY_iとすると、次のように定義できる。

  \displaystyle \frac{A_i/\sum{A_i}}{Y_i/\sum{Y_i}}

 これを式変形すると、次のようになる。

  \displaystyle \frac{A_i}{Y_i} \cdot \frac{\sum{Y_i}}{\sum{A_i}}

 ここで、\frac{A_i}{Y_i}は、i産業におけるA県の産業の比率、\frac{\sum{Y_i}}{\sum{A_i}}は経済全体に占めるA県の比率の逆数である。

 つまり、i産業においてA県の生産が大きくなれば、特化係数は上昇するが、経済全体のA県の比率が高いほど、特化係数は小さくなることを意味している。
 言い換えれば、ある産業で、全国的な地位としてA県は変わらなくても、A県全体の経済が大きくなれば、特化係数は小さくなる。







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