小さな店と大きな店。大きな店のほうが儲かることは直観的には分かりますが、改めて調べてみました。
内容
地域の小売店にとって、ショッピングモールなどの大規模商業施設は脅威です。
様々な店舗があり、価格も安い場合が多い。特に、イオン系のお店などは、イトーヨーカ堂のような都市型ではなく、もともと地方が発祥なので地方への店舗展開に強いからです。
そしてそのポイントは、大規模資本による大量仕入で安さを実現するという方法です。その結果、特に地方においては、ここ数年、多くのイオンモールなどが誕生しています。
実際、小売店の売場面積は年々拡大しています。
経済産業省の商業統計を見ると、下図にように、年々事業所当たりの売場面積は大きくなっています。
また、下図を見ると、事業所数自体は年々減少しています。
店舗の拡張は容易ではないことを考えると、小さな店舗は淘汰され、新規に出店する店舗はより大きなものになっているということでしょう。
このとき、小さな店舗の戦略として、オーソドックスなものは、ある分野に集中して、専門化を図ることです。
野菜なら、スーパーでは扱っていないような特別な野菜を揃える、酒屋ならば多くの種類のお酒を用意するなどです。
しかし、小さな店舗の売場面積を見ると、そう簡単な話ではありません。
下図は、専門店と中心店の事業所当たり売場面積です。
ここで専門店とは衣料品ならば衣料品だけで70%以上の販売額を占めている店舗で、中心店とは50%以上の販売額を占めている店舗です。
図を見ると、専門店・中心店いずれも売場面積が大きくなっていることが分かります。
勿論、個別の店舗を見れば、いろいろな戦略・対策は考えられますが、マクロ的に見れば、小さな店舗であっても、結局は売場面積が大きなほうがいいということでしょうか。
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