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各地で広がる客引き規制の強化


 従来から、迷惑防止条例などで、悪質な客引きについて規制を行っているところが多いが、最近、この規制が強化される動きがあり、全国的にも広がっているようだ。

 日本で最初がどこなのかまでは分からないが、昨年、東京の新宿区や豊島区などで、客引きについて規制が強化され、しつこい悪質な客引きだけではなく、普通の勧誘や客引きなども規制されるようになった。
 新宿区のHPから引用すると、次の通りだ。

【新宿区HP「客引き行為等の規制を強化する条例を施行」】
執拗な客引き行為や勧誘(スカウト)行為等は、風適法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)や東京都の迷惑防止条例(公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例)で規制されているが、今回施行する区の条例では、法律や都条例で規制されていない居酒屋やカラオケ店にも対象を拡大し、客引き行為そのものを禁止しているほか、キャバクラで働くことやアダルトビデオへの出演を勧誘する行為や、客引きや勧誘のために公共の場所で相手を待つ「客待ち・勧誘待ち行為」も禁止する。

 そしてこのような動きが、大阪や京都などでも広がっている。

2014年4月26日 日本経済新聞 「悪質客引き消えるか 大阪市が罰則付き禁止条例案

2014年5月21日 京都新聞「客引き規制条例を検討 京都市、6月にも有識者会議

 街が安全・安心になるのは良いことであり、当然とも考えられるが、どうも行き過ぎになっているようにも感じられる。

 勿論、犯罪や暴力が横行するのは問題ではあるが、綺麗なところだけが良い街ではないと思う。
 繁華街などは闇の部分も持っていてこそ、魅力的でもある。また、客引き程度は、通行していると面倒だとも思うが、商売ということを考えると当然の行為でもある。そしてそれが、街の活気ある雰囲気を醸し出しているのではとも思う。

 特に、歌舞伎町などを考えると、行政による1990年代の街の浄化作戦により、歌舞伎町は年々、元気を失っているように思う。人口動態や鉄道インフラなどの変化、他の街の影響などもあるだろうが、綺麗な街を目指してきたからこそ、元気も失ってしまったのではと感じている。

 おしゃれで綺麗な街に行きたい人はそのようなところに行けばいいし、そうではなく若干怪しいが活気のある街に行きたい人も多いはずだ。
 しかし現実は上記のように、日本有数の繁華街でこのような動きが広がっており、却って街が元気を失ったり、衰退するのは非常に残念である。
 繁華街の良さ・悪さをすべて飲み込んで、「日本一の歓楽街」などと国内外の観光客にPRするぐらいの度量を、行政としては見せてほしいと思う。







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