基本情報
概要
山口県の県庁所在地は山口市で、面積は6,114.1k㎡(全国22位)と中規模な県である。
また、山口県は同じ中国地方の島根県、広島県と陸上で隣接しているとともに、愛媛県、福岡県、大分県と海上で隣接している。更に、福岡県とは、関門橋、関門トンネルでつながっている。
面積(※) | 6,114.1k㎡ (1.6%)(全国 22位) |
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県庁所在地 | 山口市 |
旧令制国 | 長門国、 周防国 |
隣接都道府県 | 島根県、 広島県、 愛媛県 (海上で隣接)、 福岡県 (海上で隣接)、 大分県 (海上で隣接) |
県内市町村
参考指定都市等については「市の区分」
政令市 | - |
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中核市 | 下関市 |
特例市 | - |
市 | 宇部市、山口市、萩市、防府市、下松市、岩国市、光市、長門市、柳井市、美祢市、周南市、山陽小野田市 |
町 | 周防大島町、和木町、上関町、田布施町、平生町、阿武町、阿東町 |
村 | - |
インフラ
港湾
山口県には、国際拠点港湾として下関港・徳山下松港の2港があり、重要港湾が4港、地方港湾が23港ある。
国際戦略港湾 (0) | - |
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国際拠点港湾 (2) | 下関港、徳山下松港 |
重要港湾 (4) | 岩国港、三田尻中関港、宇部港、小野田港 |
地方港湾 (23) | 柳井港、久賀港、安下庄港、小松港、室津港、厚狭港、特牛港、萩港、由宇港、大畠港、伊保田港、山口港、角島港、油谷港(※)、平生港、丸尾港、白木港、沖浦港、柱島港、櫃島港、山口東港、秋穂港、青江港 |
空港
拠点空港 | 会社管理空港 | - |
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国管理空港 | - | |
特定地方管理空港 | 山口宇部空港 | |
地方管理空港 | - | |
共用空港 | 岩国飛行場 | |
その他空港 | - |
地域鉄道事業者
中小民鉄 (0) | - |
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第三セクター (1) | 錦川鉄道(32.7) |
人口
戦前から大きく人口を伸ばしていたが、1960年代になると人口流出が起こり、人口が減少し始める。1970年代中頃からは、人口流出も緩やかになり、人口は再び増加を始めるが、1980年代後半からは人口流出が大きくなり、人口は減少、現在に至っている。
県内GDP
名目GDP
山口県の名目GDPは、1990年後半には約5.9兆円あったが、現在では約5.5兆円で全国24位(2009年度)の経済規模である。
名目GDPの比率(2009年)を見ると、最も大きいのが民間消費の50.6%、次に政府支出の27.2%となっている。全県計と比較すると、民間消費が若干低く、政府支出が若干大きいものの全県計に近く、全国平均的な経済構造といえる。
成長率で見ると、1・2年ごとに増減を繰り返すという傾向が見られるが、2008年度・2009年度は連続して大きなマイナスとなっている。寄与度を見ると、2000年代以降、2009年度には大きなプラスになったが、全般的に移出入等はマイナスの傾向が見られる。
産業別比率では、製造業の比率が最も大きく(28.0%)、次にサービス業(19.6%)、政府サービス生産者(11.3%)となっている。特化係数で見ると、製造業、電気・ガス・水道業、鉱業がやや特化していることが分かる。
1人当たり県民所得
山口県の1人当り県民所得は、全県計よりも一貫して低く、2009年度には271万円で全国12位である。
増加率で見ると、2000年代中頃には全県計がプラスとなっている中、山口県はプラスマイナスを繰り返しており、2000年代後半には全県計同様、大きな落ち込みを見せている。
所得乗数
参考地域所得モデル
物価
山口市の消費者物価指数は、全国平均と同様に低下傾向にあり、全国平均に比べ下落幅は大きい。また、地域差指数で全国平均と比較すると、山口市は平成13年から全国平均よりも若干高く、その差は拡大傾向が見られる。
労働
失業率・有効求人倍率
山口県では、失業率は全国平均以下の3~4%で、有効求人倍率も全国平均以上で(近年急激な落ち込みを見せたが)0.8~1.1で推移しており、雇用環境は比較的よい都道府県である。
産業
農業
山口県の農業産出額は、平成23年には688億円で全国38位である。
指数を見ると、ここ数年は、全国と同様に低下傾向が見られるが、山口県の落ち込みは大きい。
農業産出額の比率については、米が中心で、穀類の比率が42.0%で最も高く、次に畜産の25.9%となっている。
特化係数で見ると、穀類の1.85が最も高くなっている。
参考特化係数
林業
2011年の山口県の林業産出額は、239千万円で全国36位である。2003年には約350千万円の産出額があったが、その後減少傾向を示し、現在では約200千万円強の産出額となっている。これを2001年を100とした指数でみると、全国的に落ち込む中、山口県では更に大きな減少となっており、2001年の水準に比べ約6~7割の産出額となっている。
山口県の林業産出額の比率(平成23年)は、木材生産が最も高く87.4%、次に栽培きのこ類生産の10.9%となっている。特化係数で見ると、木材生産が1.77、林野副産物採取が1.35と特化している。
漁業
2010年の山口県の漁業生産額(海面)は約180億円で、39都道府県中20位である。おおよそ250億円で推移しているが、2008年より大きく落ち込んでいる。なお、2003年を100とした指数でみると、全国と同様の動きが見られるが、全般的に全国よりも落ち込みが大きい。
また、2010年の山口県の内訳を見ると、魚類が69.5%でトップで、2位はいか類の10.0%、3位はえび類の4.8%となっている。全国の比率と比較するため特化係数を見ると、えび類・たこ類が特化しているが、比較的全国の比率に近い形である。
参考特化係数
製造業
山口県の製造業については、別途まとめています。
商業
卸売業
山口県の卸売業の販売額は、2007年には約2.1兆円で、全国28位である。1990年代はおおよそ2.5兆円、2000年代はおおよそ2兆円で推移している。
1991年を100とした指数を見ると、全国と同様の傾向で推移しているが、全般的に全国よりも落ち込みは大きくなっている。
小売業
山口県の小売業の販売額は、2007年には約1.5兆円で、全国25位である。1990年代中頃までは増加していたが、1990年代後半より減少が続いている。
1991年を100とした指数を見ると、全国と同様の動きを示しており、全国並の水準で推移している。
W/R比率
地域金融
金融機関
地方銀行 | 山口銀行 |
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第二地銀 | 西京銀行 |
信用金庫 | 萩山口信用金庫、西中国信用金庫、防府信用金庫、東山口信用金庫 |
信用組合 | 山口県信用組合 |
預貸率
預金は増加傾向、貸出は2000年代中頃に低下したが、近年は若干回復し約2.6兆円で推移している。預貸率は元来、全国平均よりも低く、全国平均と同様に低下している。
民放メディア
民放テレビ局は、日本テレビ系・TBS系・テレビ朝日系の3局となっている。
テレビ局
日本テレビ系 | TBS系 | フジテレビ系 | テレビ朝日系 | テレビ東京系 | 独立系 |
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その他のメディア
民放のラジオ局・FM局については、他の多くの都道府県と同様にそれぞれ1局ずつとなっている。
地方紙 | 中国新聞(ブロック紙)、山口新聞(発行元:みなと山口合同新聞社)、宇部日報、日刊新周南 長周新聞、柳井日日新聞、ほうふ日報、防日新聞 |
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ラジオ局 | 山口放送(KRY) |
FM局 | エフエム山口(FMY) |
文化・教育機関
美術館
大学
山口県には、国立大学として山口大学・水産大学校の2校、公立大学が2校、私立大学が7校、短期大学が5校、計16校の大学がある。なお、特殊な大学として、水産業を担う人を育成する(独)水産大学校がある。
国立大学 (2) |
山口大学、水産大学校 |
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公立大学 (2) |
下関市立大学、山口県立大学 |
私立大学 (7) |
宇部フロンティア大学、東亜大学、徳山大学、梅光学院大学、山口東京理科大学、山口福祉文化大学、山口学芸大学 |
短期大学 (5) |
山口短期大学、山口芸術短期大学、下関短期大学、宇部フロンティア大学短期大学部、岩国短期大学 |
(※)大学名の後の()内は、キャンパス・サテライトなど
スポーツ施設
公営競技場
山口県には、競輪場が1つ、競艇場が2つ、オートレース場が1つある。
競馬場 | |
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競輪場 | 防府競輪場 |
競艇場 | 徳山競艇場、下関競艇場 |
オートレース場 | 山陽オートレース場 |
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