地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

施策ツール


 よく施策といわれるが、実際の運用で使われるツールは限られており、それをまとめたのが、以下の表である。
 これらのツールを組み合わせたり、対象者を変えたりして、様々なバリエーションが生まれる。

ツール 概要
補助金 ・助成金などとも言われ、生活や事業などに要するコストの全部・一部を負担するものである。
 なお、委託という形や利用券などの形で、補助が行われる場合もある。
・ニーズは高いが、他のソフト施策に比べ財政負担としては大きい。また、あくまでも補助であるが、補助金漬けなどといわれるように補助金がなければ、生活や事業ができない状態が生じる場合がある
融資 ・生活や事業などに要するコストに対して、資金を貸し出すものである。
・奨学金など小さなものは自治体でも行われているが、ある種の金融業を行うことになるため、メインは国の政府系金融機関で実施されている。
投資 ・事業などに対し、投資を行うものである。
・融資とは異なり返済をしなくてもよく、補助金と異なり資金使途も限定されていない。ただ財政負担も大きく、結果も見えやすいので、リスクも大きい。
税金 ・税金を上下したり、税制の改廃などを通じ、住民や事業者の行動を促進・抑制するものである。
・基本的には、税制は国で決められるため、独自の税制は自治体ではあまり行われない。
保証・保険 ・何かが生じた場合に、資金を出すというものである。
・事業者向けには信用保証制度、住民向けには共済などが行われている。特になじみが深いのは、自治体では市民共済や県民共済などが行われている。
現物支給 ・資金という形ではなく、物や施設などを提供するものである。
・あまり行われておらず、一般的に現物支給といっても、実際はレンタルであったりする。
レンタル ・設備や施設などを貸与するもので、公共住宅、公民館会議室などの形で、よく行われているものである。
・民間の事業と競合することがあるので、利用制限などが加えられることが多い。
セミナー ・人を集めて、講演や講義を行うものである。
・これもよく行われており、比較的安価なコストで行える。
マッチング ・あっせんなどにより、取引先などを結びつけるものである。
・事業者にとっては重要な機能であるが、行政サイドからは、あっせんを行うことによるリスクがあったり、公平性に反する面がある。
プラットフォーム ・人が集まるような場づくりをセッティングするものである。
・行政が行うことで、比較的中立で人も集まりやすい面があるが、運営上うまくいかなかったり、継続しない面がある。
アドバイス ・住民や事業者に対して、専門家などがアドバイスを行うものである。
・窓口が設けられていたり、相談員という形で出張アドバイスなども行われている。
コンテスト ・住民や事業者などを競争させ、ランキングをつけるものである。また、愛称募集など、行政が行う事業に関連して、コンテストが行われることも多い。
・しばしば文化的事業などで行われている。
認定・認証 ・行政が事業者などに「お墨付き」を与えるものである。
 また、住民に対しては表彰などの形で、過去の実績などを褒め称えるものもある。
・制度としてしばしば行われているが、お墨付きを与えるということで、行政サイドにもリスクが生じる。そのため、ある種の認定・認証制度であっても、「お墨付きを与えるものではありません」という形で、認定・認証制度ではないことが謳われるものもある。
情報提供 ・住民や事業者に情報を提供するものである。
・HPなどで一般的に行われており、行政コストも比較的安価である。
PR ・地域や商品などをPRするもので、CMや展示会・物産展などへの出展を行うものである。
・観光関連で行われることが多い。
規制 ・住民や事業者の行動に制限を課すものである。
・多くの場合、法律で定められるので、自治体ではあまり施策として行われない(法律で定められた規制の運用を自治体で行うことはよくある)。






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