島根県の地域経済

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基本情報

概要

 島根県の県庁所在地は松江市で、面積は6,708.0k㎡(全国14位)とやや大きな県である。
 また、島根県は、同じ中国地方の広島県山口県鳥取県の3県と隣接している。

面積(※) 6,708.0k㎡ (1.8%)
(全国 18位)
県庁所在地 松江市
旧令制国 出雲国、 石見国、 隠岐国
隣接都道府県 広島県、 山口県、 鳥取県
 (※)国土地理院「平成24年全国都道府県市区町村別面積調」、パーセントは全国比率、順位は全国順位
島根県の地図


県内市町村

 島根県は、8市10町1村の計19市町村から構成されており、市町村数は少ない。指定都市・中核市はないが県庁所在地の松江市が特例市に指定されており、町の比率が52.6%とやや高くなっている。

参考指定都市等については「市の区分

島根県の市町村の比率(平成25年1月1日現在)

島根県の市町村の比率


政令市
中核市
特例市 松江市
浜田市、出雲市、益田市、大田市、安来市、江津市、雲南市
東出雲町、奥出雲町、飯南町、斐川町、川本町、美郷町、邑南町、津和野町、吉賀町、海士町、西ノ島町、隠岐の島町
知夫村


インフラ

港湾

 島根県には、重要港湾が4港、地方港湾が77港ある。なお、境港は鳥取県・島根県による境港管理組合が港湾管理者となっている。

国際戦略港湾 (0)
国際拠点港湾 (0)
重要港湾 (4) 境港(鳥取県との共同管理)、西郷港、浜田港、三隅港
地方港湾 (77) 安来港、七類港(※)、河下港、久手港、江津港、益田港、松江港、知々井港、田儀港、別府港、来居港、温泉津港、重栖港、宅野港、御波港、波入港、遅江港、江島港、入江港、笠浦港、千酌港、菅浦港、笹子港、惣津港、法田港、諸喰港、軽尾港、才港、海崎港、佐波港、秋鹿北港、伊野灘港、二俣港、黒田港、中山港、小田東港、灘山港、山谷港、島津屋港、魚津港、舟津港、網屋港、吉浦港、生湯港、吉浦港、高島港、遠田港、持石港、喜阿弥港、古海港、竹名港、木佐根港、姫の浦港、堤港、保々見港、須賀港、日之津港、諏訪港、海士港、波止港、宇賀港、美田港、物井港、倉の谷港、国賀港、釜港、伊後港、西村港、汐浜港、大津久港、小津久港、飯美港、卯敷港、長尾田港、代港、意東港、揖屋港
(※)は、避難港湾


空港

拠点空港 会社管理空港
国管理空港
特定地方管理空港
地方管理空港 隠岐空港、出雲空港、石見空港
共用空港
その他空港


地域鉄道事業者

中小民鉄 (1) 一畑電車(42.2)
第三セクター (0)
※()内は、営業Kmである。


人口

 戦前から緩やかに人口を伸ばしていたが、太平洋戦争中に人口はいったん減少。戦後、人口を大きく伸ばすが、1950年代後半からは人口流出で、人口は減少する。1970年代中頃には人口流出は止まり始め、1980年代には再び人口は増加し始める。しかし、1990年代頃からは再び人口流出などもあり、人口は減少している。

島根県の人口

島根県の人口

島根県の人口増加率

島根県の人口増加率


県内GDP

名目GDP

 島根県の名目GDPは、1990年後半には約2.5兆円あったが、現在では約2.3兆円で全国45位(2009年度)の経済規模である。
 名目GDPの比率(2009年)を見ると、最も大きいのが民間消費の53.1%、次に政府支出の43.2%となっている。全県計と比較すると、移出入等はマイナスで、その分を政府支出で補っていることが分かる。特に全国で見ても政府支出の比率が非常に高く、非常に政府依存度の高い経済構造であることがいえる。

島根県の名目GDP

島根県の名目GDP

島根県の名目GDP比率

島根県の名目GDP比率

 成長率で見ると、2000年代以降、2007年度にプラス成長となったが、それ以外は一貫してマイナス成長となっている。寄与度を見ると、2000年代初めや中頃には政府支出の落ち込みが、2000年代後半には民間投資の落ち込みが、GDP成長率を押し下げていることが分かる。

島根県の名目GDP増加率

島根県の名目GDP増加率

島根県の名目GDP増加率(寄与度)

島根県の名目GDP増加率(寄与度)


 産業別比率では、サービス業の比率が最も大きく(21.2%)、次に政府サービス生産者(17.5%)、不動産業(12.8%)となっている。特化係数で見ると、鉱業、電気・ガス・水道業、政府サービス生産者、建設業が特化していることが分かる。

島根県の産業別GDP比率(平成21年度)

島根県の産業別GDP比率

島根県の産業別特化係数(平成21年度)

島根県の産業別特化係数
 参考特化係数


1人当たり県民所得

 島根県の1人当り県民所得は、全県計よりも一貫して低く、2009年度には229万円で全国38位である。
 増加率で見ると、全県計が2000年代中頃にはプラスとなっているのに対して、2006年度・2007年度・2009年度を除けば島根県は2000年代を通じて、マイナスとなっている。

島根県の1人当たり所得

島根県の1人当たり所得

島根県の1人当たり所得(増加率)

島根県の1人当たり所得(増加率)


所得乗数

 地域所得モデルを用いて乗数を計算すると、2009年度の島根県の県民所得に対する乗数は1.14で、全国45位である。推移を見ると、おおよそ1.2前後で推移している。なお、1996年度から2009年度の間、全県計よりも乗数は小さくなっている。

参考地域所得モデル

島根県の所得乗数の推移

島根県の所得乗数の推移


物価

 松江市の消費者物価指数は、全国平均と同様に低下傾向にあるが、全国平均に比べ下落幅は小さい。。また、地域差指数で全国平均と比較すると、松江市は全国平均よりも高い状態が続いているが、全国平均に近づいている傾向が見られる。

松江市の消費者物価指数(平成22年基準)

松江市の消費者物価指数

松江市と全国平均の比較(地域差指数)(※)

松江市と全国平均の比較(地域差指数)

 (※)平成12年~平成16年は平成12年基準、平成17年~平成21年は平成17年基準、平成22年は平成22年基準


労働

失業率・有効求人倍率

 島根県では、失業率は全国平均以下の3%前後で、有効求人倍率は比較的高く0.8~1.0で推移しており、新規雇用は若干弱いが、雇用環境は比較的よい都道府県である。

島根県の完全失業率

島根県の完全失業率

島根県の有効求人倍率

島根県の有効求人倍率


産業

農業

 島根県の農業産出額は、平成23年には598億円で全国41位である。
 指数を見ると、ここ数年は、全国と同様に低下傾向が見られ、特に平成19年からは全国に比べ落ち込みは大きかったが、平成23年には全国と同様に水準に戻っている。

(注)2000年代以降、農業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
島根県の農業産出額

島根県の農業産出額

島根県の農業産出額(指数)

島根県の農業産出額(指数)

 農業産出額の比率については、米が中心で、穀類の比率が40.1%で最も高く、次に畜産の32.8%となっている。
 特化係数で見ても、穀類の1.76が最も高くなっている。

島根県の農業産出額(比率)(平成23年)

島根県の農業産出額(比率)(平成23年)

島根県の農業産出額(特化係数)

島根県の農業産出額(特化係数)
 参考特化係数


林業

 2011年の島根県の林業産出額は、523千万円で全国27位である。2000年代初頭から中頃にかけ落ち込みを見せたが、その後上昇傾向に転じている。これを2001年を100とした指数でみると、全国的に落ち込む中、2000年代中頃には全国よりも大きな減少となっているが、おおよそ全国と同様の傾向を示している。

(注)2000年代以降、林業産出額は一般的に減少が続いているため、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
島根県の林業産出額

島根県の林業産出額

島根県の林業産出額(指数)

島根県の林業産出額(指数)

 島根県の林業産出額の比率(平成23年)は、木材生産が最も高く62.7%、次に栽培きのこ類生産の35.6%となっている。特化係数で見ると、薪炭生産が1.42で最も特化している。

島根県の林業産出額の比率(平成23年)

島根県の林業産出額の比率(平成23年)

参考林産物の種類

島根県の林業産出額の特化係数

島根県の林業産出額の特化係数

 参考特化係数


漁業

 2010年の島根県の漁業生産額(海面)は約180億円で、39都道府県中18位である。2005年・2006年には200億円強まで減少したが、2007年に約230億円まで回復、その後低下し、現在に至っている。なお、2003年を100とした指数でみると、全般的に全国よりも落ち込みが大きい。

(注)2000年代以降、漁業産出額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
島根県の漁業生産額(海面漁業)

島根県の漁業生産額(海面漁業)

島根県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

島根県の漁業生産額(海面漁業)(指数)

 また、2010年の島根県の内訳を見ると、魚類が75.5%でトップで、2位はかに類の9.6%、3位はいか類の8.3%となっている。全国の比率と比較するため特化係数を見ると、かに類が大きく特化しており、魚類も1.1と若干特化している。

島根県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

島根県の漁業生産額(海面漁業)の比率(2010年)

島根県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数

島根県の漁業生産額(海面漁業)の特化係数

 参考特化係数


製造業

島根県の製造業については、別途まとめています。

島根県の製造業


商業

卸売業

 島根県の卸売業の販売額は、2007年には約0.7兆円で、全国47位である。1990年代中頃には増加を見せたが、全般的には減少傾向が続いている。
 1991年を100とした指数を見ると、1990年代中頃を除けば、全般的に全国と同様の傾向で推移しており、2007年には全国以下の水準となっている。

(注)1990年代以降、卸売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
島根県の卸売業の年間商品販売額

島根県の卸売業の年間商品販売額

島根県の卸売業の年間商品販売額(指数)

島根県の卸売業の年間商品販売額(指数)


小売業

 島根県の小売業の販売額は、2007年には約0.7兆円で、全国46位である。1990年代中頃までは増加していたが、1990年代後半より減少が続いている。
 1991年を100とした指数を見ると、1990年代は全国以上に推移しており、その後落ち込み、2007年には全国並になっている。

(注)1990年代以降、小売業の販売額は一般的に減少が続いており、どれだけ減少したかを見るため、増加率ではなく、指数をとっている。
島根県の小売業の年間商品販売額

島根県の小売業の年間商品販売額

島根県の小売業の年間商品販売額(指数)

島根県の小売業の年間商品販売額(指数)


W/R比率

 島根県のW/R比率は、2007年には0.94で全国3位の低さとなっている。全国同様に低下傾向を示しているが、全国よりもW/R比率は小さく、1を切っており、その低下幅も小さい。
島根県のW/R比率

島根県のW/R比率

 参考W/R比率


地域金融

金融機関

地方銀行 山陰合同銀行
第二地銀 島根銀行
信用金庫 しまね信用金庫、日本海信用金庫、島根中央信用金庫
信用組合 島根益田信用組合


預貸率

 預金は増加傾向、貸出は約1兆円前後で推移している。預貸率は元来、全国平均よりも低く、全国平均と同様に低下している。

島根県の預金・貸出額

島根県の預金・貸出額

島根県の預貸率

島根県の預貸率
 参考預貸率


民放メディア

テレビ局

 民放テレビ局は、日本テレビ系・TBS系・フジテレビ系の3局となっている。なお、この3局いずれも、鳥取県・島根県2県で放送を行っている。

日本テレビ系 TBS系 フジテレビ系 テレビ朝日系 テレビ東京系 独立系
日本海テレビ(NKT)
山陰放送(BSS)
山陰中央テレビ(TSK)


その他のメディア

 新聞については、山陰中央新報が約6割の世帯普及率を誇っており、地方が高いシェアを有している。
 民放のラジオ局・FM局については、他の多くの都道府県と同様にそれぞれ1局ずつとなっている(ただし、鳥取県・島根県の2県で放送)。
島根県の新聞シェア

島根県の新聞シェア
(朝刊、世帯普及率、2012年7月~12月平均)


地方 中国新聞(ブロック)、山陰中央新報、島根日日新聞
ラジオ局 山陰放送(BSS)(鳥取県も放送対象)
FM局 エフエム山陰(鳥取県との広域放送)


文化・教育機関

美術館

国立美術館
公立美術館 島根県立美術館、島根県立石見美術館、江津市水ふれあい公園水の国/MUSEUM104
私立美術館 足立美術館、田部美術館、加納美術館


大学

 島根県には、国立大学が1校、公立大学が2校の計3校の大学がある。私立大学がなく、鳥取県と並び全国で最も大学数の少ない県である。

国立大学
(1)
島根大学
公立大学
(2)
島根県立大学、島根県立大学短期大学部
私立大学
(0)
短期大学
(0)
(※)国立大学には文部科学省以外の省庁所管の学校や大学院大学を、公立大学には公立短期大学を含めており、短期大学は短期大学部も1校としている。
(※)大学名の後の()内は、キャンパス・サテライトなど


スポーツ施設

公営競技場

島根県には、公営競技場は1つもない。

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