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異常事態に入ってきた、入札不調


 以前、「各地で不調。アベノミクスの弊害か?」で、アベノミクスの財政出動による入札不調について書いたが、最近のニュースで、気になるものがいくつかあった。

 1つのニュースは、共同通信のアンケートで、都道府県が実施した公共工事の入札で、2013年4~12月に「入札不調」などが平均7.8%あったという。例年は2~3%ということで、急増していることが分かる。
 7.8%といえば、13回入札を実施すれば、1回は不調などが起こるという事態である。

ニュース2014年04月09日 共同通信
「入札不調、例年の2倍超に急増 都道府県の公共工事」

 福島県ではもっとひどく、昨年よりも微減しているとはいえ、18.7%となっており、約2割が不調となっている。

ニュース2014年04月10日 福島民友
「入札「不調」「不落」全国最多351件、除染に多数割かれる」

 これははっきり言って、かなりの異常事態だ。

 更に、入札が不調というだけではなく、計画の白化・凍結を迫られる企業や自治体も出てきている。
 向ヶ丘遊園住宅は小田急電鉄が進めていた計画であったが、工事費の高騰により採算が合わず白化を表明した。
 また、西部地域複合施設は豊島区が計画していたもので、図書館や事務所を集約し、新たな施設を建設しようとしていた。しかし、入札を行っても不調で、今後も東京五輪などの影響から、工事費の高騰が続くとみて、事業を延期することを決めた。

ニュース2014年04月11日 東京新聞
「向ケ丘遊園住宅220戸計画 跡地利用白に」

ニュース2014年04月10日 東京新聞
「西部地域複合施設 五輪前後まで凍結 豊島区、建設費高騰で」

 つまり、一時的な入札不調という状況だけではなく、計画の見直しや大きな延長を迫られるという事態となっているのである。

 正直私は、最初からアベノミクスの第2の矢はあまり評価をしていないが、ここまで来ると、大きな問題が発生しているといわざるを得ない。
 来年10月の消費税10%への増税を控え、アベノミクスの第2の矢が放たれ続けることを考えると、この異常な状況はしばらく続きそうだ。







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