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宇都宮、餃子日本一を奪還したけれど…、気になる点。


 ここ2年、静岡県の浜松に首位の座を奪われていたが、今年度、宇都宮が餃子日本一を奪還したという。

外部リンク2014/2/1 産経ニュース「宇都宮「ギョーザ日本一」奪還 「やった」歓声 官民一体


 はっきり言って、宇都宮の餃子消費量が1位であろうが、2位であろうがどうでもいい。順位に関係なく、宇都宮といえば餃子であり、餃子の街といえば宇都宮だからである。

 ただ奪還に当たり、「ギョーザ日本一奪回運動」を展開し、消費拡大を官民挙げて、取り組んだ結果というのだから、その努力は非常に素晴らしいと思う。
 特に、このような努力のかいもあり、1世帯当たりの餃子消費額は、平成24年から554円も増加した4,919円。2位の浜松市は4,155円と、圧倒的な勝利である。
 この点で、市役所や市民の方々は、非常にうれしいと思う。

 思えば、この宇都宮の餃子に対する取組み・ブランド化は、ある種、地域のブランド化に成功した事例の一つといえよう。
 多くの市町村では、質問されても、どんな街か答えることができないところが多い中、宇都宮は多くの人が、「餃子の街」と答えるだろうからだ。そして、餃子のヴィーナスの像があったりもし、餃子を食べに観光客も訪れる。
 まさしく、宇都宮は、餃子をうまく利用して、観光・地域活性化などに成功した街といえよう。

 しかし思うに、折角の餃子ブランドがありながら、「産業化」という点ではうまくいかなかった(うまくいっていない)街とも感じている。
 餃子というものを中心に産業化を進める場合、外食・食品・機械の3つの点で、市外にも展開することができたはずだ。

 外食とは、この宇都宮の餃子ブランドをもって、市外などに外食のチェーン店として、展開するという方法である。しかし、餃子のチェーン店といえば、「餃子の王将」などがあり、市内の飲食店は市外へは多くは展開できていない。

 食品にしても、餃子ブランドがありながら、冷凍餃子などは、大手の食品メーカーがその市場を占めているだろう。

 機械については、「餃子を作る機械」を製造するメーカーが誕生し、市外へその機械を販売するという道もあったはずだ。(私が知らないだけかもしれないが)ネットで調べてみても、餃子の製造機は他の地域で作られていることが多いようである。

 このように、改めて宇都宮というところを考えると、ブランド化は成功したが、産業化はうまくいっていないところといえよう。

 ただ別に勝負は決まったわけではない。
 折角、日本一を奪還したのだから、改めて「産業化」という視点で、地域経済の発展などを考えてほしいと思う。







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