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学ぶべきところがある『恋するフォーチュンクッキー』のPR戦略


 現在、AKBの「恋するフォーチュンクッキー」を地方自治体などの職員が、職場や観光地を背景に踊るという映像がYouTubeにアップされ、話題になっている。下は鳥取県でのニュース記事だが、神奈川県佐賀県など、様々な自治体で撮影され、神奈川県では300万回以上の再生回数ということだ。

外部リンク2014/1/4 日本海新聞「PR効果絶大 鳥取県の「恋チュン」公開1カ月


 はっきり言って、AKBについては、普通にテレビなどに出ているのを見たりしているくらいで、よく分からない。ただ、どうしてこのような現象が起こっているのか、気になるところである。そこで少し調べてみた。

 この歌が初めて世間で発表されたのが、昨年の6月下旬のテレビ番組である。その後、一般的に知られたのは、カラオケのCMで使われて、8月21日のCD発売へと至っている。

 ただこの歌が、「みんなで踊る」ということを通じてPRを行い、国民的な楽曲にしようと、最初から狙っていたのではないかと思われる。

 なぜなら、すでに7月には、スタッフバージョンがYouTubeでアップされ、8月頃からは、様々な企業版がアップされ始めている。勿論、企業版については、各企業が自発的に行ったとも考えられるが、通常であれば、プロデューサーの秋元康氏や広告代理店などが仕掛けたと考えるべきだろう。

 しかし、仕掛けた人としては、様々な企業などで行っても、今一つ広がりが弱かったり、面白みがないと思ったに違いない。企業では特徴が出にくいし、素人の踊る姿を見ても面白いものではないからだ。

 そこで次に、目を付けたのが自治体などだろう。どこの自治体が最初か知らないが、企画をもって自治体へアプローチしたに違いない。通常、自治体がこのようなことを行うことは少ないし、このような歌が絡むと著作権などの問題もあるため、(小さなところは別として少なくとも県庁レベルでは)やりにくいからだ。このため、広告代理店などが話を持ちかけて、自治体バージョンが登場したということだろう。

 企業バージョンとは異なり、お堅い自治体が行えば、話題性もあるし、観光地など様々なコンテンツも用意できる。そして何より、地元愛を喚起させ、映像を見てみたいと思わせることができる。企業バージョン以上の広がりを期待したに違いない。
 この結果、いくつかの自治体で映像が作られ、自発的に作成するところも出てきて、今のような流れになったと思われる。

 正直、以上はあくまでも推論ではあるが、もしこれが正しいならば、各地域や自治体などは、このようなPR戦略を学ぶべきである。
 AKBというキラーコンテンツがあり、CMで使われたり、大手の広告代理店なども絡んでいるだろう。その点で、同じようなことを地域や自治体などが行おうとしても無理ではあるが、このような横展開のPR戦略は為になる。

 地域をPRするため作成したコンテンツ映像などを、YouTubeにアップしても、見てもらえないというところも多いだろうが、ただ映像を作成するというのではなく、このようなPR戦略も含めて、考えるべきだろう。
 この意味で、このPR戦略は学ぶべきところがあると思う。

 ところで、以前、「次の地域おこしで注目しているのは、音頭・盆踊りである。」や「地域おこしのジレンマ」で、次には、ご当地ソング的なものや音頭などが来るのではないかと、予想していた。イメージしていたものと若干、異なるため、この予想が当たっていたような、当たっていないような隔靴掻痒な感じもするのだが、地域における歌や踊りという、新たなブームが来ているのかもしれない。







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