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商店街の成功事例の嘘


 よく商店街について、成功事例が語られている。

参考例えば、中小企業庁では全国の商店街の成功事例として「がんばる商店街77選


 成功事例を見ると、確かに面白い取り組みなどもやっており、衰退しきった商店街とは違うことが分かる。
 ただ現実に数値を見てみると、その成功事例が嘘であることが分かる。

 例として、上記の「がんばる商店街77選」から、にぎわいあふれる商店街に選ばれた東京都の5つの商店街(ハッピーロード大山商店街、中延商店街、武蔵小山商店街、烏山駅前通り商店街、巣鴨地蔵通り商店街)の数値を見てみる。これらはいずれも有名な事例で、「がんばる商店街77選」以外にも、商店街の成功事例としてよく取り上げられることも多い。

 下の表は、これらの商店街に関する、平成9年及び平成19年の商店数・従業者数・年間販売額・売場面積の数値である。また、変化額は、平成9年から平成19年の数値の差(平成19年の値-平成9年の値)である。なお、烏山駅前通り商店街については、千歳烏山駅北口と千歳烏山駅南口の合計値を使用している。


商店街に関するデータ

 一目瞭然だが、すべての商店街で、商店数・従業員数・年間販売額は減少している。
 このことを考えると、本当に成功事例といえるのか、はなはだ疑問である。ただ、これらの商店街は成功したというよりは、他の商店街よりは落ち込みが少なかったという点で成功なのだろう。

※留意点
 なお、商店街全体ではなく、1店舗あたりではどうかという議論も可能である。それを見ると確かに、ハッピーロード大山商店街と巣鴨地蔵通り商店街の年間販売額以外は、プラスであった。ただ元来、この統計には商店街の中にあるスーパーのような大規模店舗の数値も含まれている。そのため、1店舗当たりの数値は、通常の商店街店舗としては考えづらい数値(例:H19年の烏山駅前通り商店街の1店舗当たり従業員数は7人)にもなっている。
 このような観点から、上記では商店街全体の活気という観点で、1店舗当たりではなく、全体の数値を見ることとした。







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