地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

神奈川県の会計の見える化


 神奈川県では、3カ月ごとに、各部署や施設の収支を公開することをはじめるそうだ。
 また、公共施設や道路などについては、現状と今後30年間の維持修繕コストを、県民利用施設については来館者数も公表するという。

外部リンク2013/08/28 日本経済新聞「神奈川県、会計を「見える化」


 なかなか、しっかりと公表している自治体が少ない中で、いいことだと思う。
 ただここには、3つのポイントがあると思う。

 1つは、3カ月ごとではなく、1年ごとでいいのではないかと思う。細かなことだが、職員にとっては意外とこの作業は面倒だと思う。公表もするので、気も使うことが多い。特に数字であり、数字は独り歩きしやすいので、一層気を使うだろう。

 反面、3カ月ごとに出したとしても、大きなメリットはない。確かに集客状況で季節性のある施設などは重要だろうが、それは内部の目標においてで、外部の人にとってはあまり意味があるものではない。
 上場企業などは4半期の決算を公表しているという反論もあるだろうが、それは株価という問題があるので必要性があると思うが、自治体の場合、株価はないので、あまり意味があると思えない。

 つまり、あまり細かくやりすぎると行政コストがアップするということである。

 2つは、道路の維持修繕コストなど、算定がややこしいものがあるということだ。算定方法により数字が大きく変わる可能性もあり、数字づくりが難しいという問題がある。また、収入がない部署などは、絶えず収支はマイナスになるので、誤解を招きやすい面もある。
 すなわち、単純に公表すればいいというものではなく、数値には注意が必要だ。 

 3つは、予算・決算との絡みである。本来ならば、このようなことは予算・決算という仕組みで行うべきものだ。しかし、新たにこのようなことをやらなければならないというのは、予算・決算の仕組みに問題があるということである。言い方を代えるならば、予算・決算の体系や公表方法が、県民の知りたいと思っているだろうというものと、ズレているということだ。
 むしろ、予算・決算としっかりとひも付けて、予算・決算の公表方法を変えたほうがいいのではないかと思う。

 以上に、この取り組みについて否定的な意見を述べたが、私は決してこの取り組みをよくないと思っているのではない。
 むしろ、いい取り組みだと思っているので、しっかりと行ってほしいと思っている。







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA




分野

地域経済地域経済 (102)
地方行政地方行政 (80)
地域金融地域金融 (22)
地方財政地方財政 (35)
その他その他 (61)
社会福祉社会福祉 (8)
地域活性化地域活性化 (72)
商店街商店街 (15)
エネルギーエネルギー (17)
農林水産業農林水産業 (34)
インフラインフラ (32)
観光観光 (70)
地域政策地域政策 (104)