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人形師のHP、今さらだけど、必要なポイントが見えてくる…。


 山形県の新庄まつりでの人形を制作している人形師が、HPを開設したそうだ。

外部リンク2013/08/18 山形新聞「新庄まつり人形師、HP開設 野川家4代の歩みを紹介」


 HPづくりが容易になった現在、正直言うと、今さら何なんだと思うし、これがニュースになること自体、驚きである。

 また、HPを見ても、特別に変わったところはない。

 ただニュースを読むと、HP開設の理由として、若い人の間では人形師・野川家のことを知らない人も多く、代々続けてきた人形師の歩みなどを紹介したいということである。また、人形づくりの制作工程なども紹介している。

野川北山HP

野川北山HP

 これまであまり気づかなかったが、ここに大きなポイントがあると思う。

 伝統工芸や伝統芸能などについて、もっと知ってもらいたいと思っている。
 今回のHPは、自ら発信することをできたが、多くの伝統工芸や伝統芸能などに携わっている人は、このようなことが得意ではない場合が多い。特に、高齢者が多いので、一層ハードルは高いだろう。また、自らできないので、誰かにやってもらおうと思っても、いくらお金がかかるか分からず、不安もあるに違いない。
 つまり、潜在的にはこのようなHP開設を行いたいが、できていない場合が多い。

 ただこれを個人の問題と考えると息詰まるが、地域の問題・社会の問題として考えたら、解決策が見えてくるのではないかと思う。

 伝統工芸や伝統芸能などは、地域の財産である。技術などを残すことも重要だが、HPなどのデジタル情報として、アーカイブとして残していくことも必要だ。また、地域としては重要な産業・業種であることを考えると、地域として発信を行っていくことも重要だ。

 このように地域の問題と考えると、WebデザイナーやIT事業者などで、無料でもやりたい・やってもいいという者も出てくるのではないかと思う。無料というのがダメならば安価な料金でもいいし、無料とする代わりに制作したHPの一部で、その事業者の広告を入れるなどの仕組みをとってもいいだろう。また、事業者が無理ならば、大学生や専門学校生でもいいだろう。

 つまり、地域の問題と考えると、地域の伝統工芸や伝統芸能などのアーカイブ化や発信ができるのではないかと思う。

 ただ問題は、伝統工芸や伝統芸能などの従事者とHP制作者を結びつける仕組みだ。通常、この両者にはあまり接点は少ないだろう。むしろ、HP制作の問題以上に、この問題のほうが重大だ。

 このとき、民間の事業者でこのような仕組みを構築してもいいが、正直、利益は出ないだろうから難しい。また地域という点を考えると、自治体などの行政がこのような仕組みを構築したほうがいい。

 伝統工芸や伝統芸能などでHPを開設したい者をリスト化し、それをIT事業者やデザイナーなどにアプローチをかけるだけである。IT事業者やデザイナーに対しては、上記のようなHPへの広告挿入などのメリットを与えたり、自治体としても表彰などをして、その事業者にメリットとなるようなことを行えばいい。そうすれば、ほとんど予算をかけずに、地域としての伝統工芸や伝統芸能などのアーカイブ化やPRを行うことができるだろう。

 伝統工芸の産地や古くからの伝統芸能などを有する自治体は多い。
 HP管理などをどうするかなど問題はあるが、上記のようにほとんど予算もかかることではないので、行ってみたらどうだろうか。







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