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どんどん進んでほしい、ABL!


 旭川信用金庫が、農家向けにABLの導入などを行い、農業分野への融資を強化するそうだ。

外部リンク日本経済新聞 2013/06/19「旭川信金、農業・医療向け融資強化」


 ABLとは、原料・在庫などを担保として、融資する制度である。従来の設備や有価証券などを担保としたものとは異なり、より流動性の高い資産を担保としたものである。

参考ABL(動産担保融資)

 ABL自体は2000年代中頃から言われ始め、取組みが行われてきた。しかし、なかなかABLが大きく進んでいる状態とは言えない。特に、小さな地域金融機関においてはなおさらである。
 理由は簡単で、従来とは異なる融資なので、そのようなノウハウがなかったためである。また、従来の融資に比べれば、管理などについて手間がかかる。

 しかし、地域の金融機関の貸出先の中心は、小さな中小企業である。従来の基準では貸出を行えない企業も多い。ABLのように、従来とは異なった手法・評価により、貸出が可能になる企業も多い。地域の小さな中小企業だからこそ、様々な金融手法が必要なのである。

 また、融資の基本は、財務諸表にある。しかし、中小企業の財務諸表などは、数字だけで読み取ることが難しい場合も多い。むしろ、ABLのような形で融資したほうが、適切な場合もある。

 これはABLだけのことではない。2000年代以降、私募債・メザニン融資・プロジェクトファイナンスなど、様々な融資手法が登場した。大企業向けのものもあるが、むしろ中小企業に向いている手法も多い。そして、その中小企業の資金調達先の中心は、地域の金融機関である。
 それゆえ、地域の金融機関こそ、様々な融資手法を取り入れ、そのニーズに対応していくべきである。

 正直、地域の金融機関には難しい面もあるが、地域の金融機関だからこそ、どんどんと融資の多様化を進めてほしいと思う。








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