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カラフルな野菜、甘くない果物…。育種開発は違う方向を目指してもいい。


農産物開発には新戦略が必要

 各都道府県の農業センターや農業試験場では、新たな農産物の開発を行っている。
 例えば、イチゴでいえば、とちおとめやあまおうなどが有名だ。
 そして、基本的には、近年、野菜や果物などは甘さが嗜好されている結果、研究開発においても、甘さを追い求める形で、開発は進んでいる。

 しかし、これでは甘さ競争になるだけで、競争条件としてはつらい状態だろう。
 むしろ、この甘さ競争の軸をずらし、違う戦略で、この開発競争を勝ち抜くことが重要だと思う。


カラフルな野菜

 野菜で考えれば、甘さは重要だがそれがすべてではない。
 例えばトマトは非常に人気のある野菜だが、その人気に秘密としてリコピンなどの栄養素や味もさることながら、色にポイントがあると思う。サラダなどを考えたとき、トマトの赤色は非常に重要な要素だ。
 このほうに、野菜が中心になる食品については、実は色合いが非常に重要となる。サラダや野菜ラーメンなど、葉類の緑色だけでは味気ない。トマトの赤、ニンジンのオレンジ、とうもろこしの黄色などが、その食品のおいしさを際立たせてくれる。サラダで、紫キャベツが使われるのも、色合いの問題だ。すなわち、日本人は「目で食べる」と言われるように、食品にとって、色は重要なのだ。

 反面、カラフルな野菜というものは非常に少ない。赤色やオレンジ色の野菜は、トマト、ニンジン、パプリカなどに限定されており、黄色はとうもろこし、じょがいも、サツマイモ、かぼちゃなどしかない。料理の種類を考えると、利用できるものは、更に限定されてしまう。

 このとき、開発の方向性を色に向けてもいいのではないかと思う。もしくは、その色を活かして、料理の種類に合わせ使いやすいように開発することも考えられる。


甘くない果物

 ただ野菜の色を変えるというのは、難しいだろう。逆に、果物はカラフルなのが特徴である。
 この点で、果物を甘くなくするという戦略も考えられる。

 そもそも果物自体は、日本では消費が大きく減っている。食習慣の変化が大きいが、このままでは日本の果物生産自体、存続が難しくなるかもしれない。むしろ、デザートなどではなく普段の料理で使えるような果物を生産して、新たな市場を生み出すべきだ。

 このとき、果物の色鮮やかさを活かしながら、普段の料理で使えるように甘さや酸味を抑えた果物を作り出すことが考えられる。


農産物の開発は難しい

 とはいえ、品種改良など、新しい農産物の開発は非常に難しいし、時間もかかる。また上記は基本的にマーケットインの考え方なので、今後のマーケット動向も重要となるし、新たなマーケットを生み出すという発想も必要だ。

 しかし、単純に甘さを追求するなど、現在の競争状態の中で勝負するのではなく、違う軸で戦えるように育種開発を行うという戦略も重要だと思う。








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