地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

やりにくいけど、やったほうがいい、設備投資助成。


概要

 ニュースを見ていると、京都府と板橋区で設備投資助成に関するものがあった。

外部リンク2013/6/7 日本経済新聞「京都府、中小企業の設備投資助成を拡充
外部リンク2013/6/7 日本経済新聞「板橋区、設備投資への助成金を創設

 設備投資に関する助成や補助は、決して珍しい施策ではない。古くから様々な分野で行われている。

 しかし、自治体の中小企業施策としては、やりにくい施策でもある。


なぜ、設備投資助成を行いにくいか?

 なぜならば、設備投資となるとある程度の費用がかかるため、一定額の助成や補助といっても、それなりの資金が必要となる。ある程度の財政負担が発生するため、財政状況が厳しい中、地方自治体としては行いにくい。
 またそのため、どうしても助成できるのは一定の企業に限られる。数件程度の助成先では施策の効果は限られるし、何よりも自治体は助成先を選定する必要が生じる。そこで何らかの形で、助成先の企業を絞る必要が出てくる。

 助成額を小さくして助成先を増やすことも考えられるが、助成金の創設により投資を呼び込むという助成目的が薄まってしまう。例えば、1000万円の設備投資を考えている企業にとって、50万円を助成したところで、投資の呼び水にはならない。設備投資ありきで、助成制度を利用するだけである。

 このため、中小企業施策としては、あるにはあるが、大々的に行うところは少ない。


製造業にとって、設備は命である

 ただ、製造業という業種を考えたとき、設備がすべてであるといっても過言ではない。

 よく製造業というと、職人技といった話が出るが、そのような例は特別だ。多くは職人技に制約されるのではなく、設備に制約される。また、なぜ職人技に頼らなければならないかというと、勿論、機械にはできないこともあるが、同時に職人技を機械化することもできるが、それを機械にすると、大きな投資が必要になるからである。

 そのため、発注企業などは下請企業の設備などを見て、その企業の技術力を判断したり、逆に下請企業は自分の持っている設備をPRする場合もある。また更に技術力のある企業は、設備を買うだけでなく、自ら設備を製作・改良して、他企業との差別化を図っている。

 このように、製造業にとって、設備は非常に重要だ。


できたら設備投資助成はやったほうがいい

 製造業にとって設備は重要であり、その企業の技術を維持・向上させる源泉でもある。そこで、日本の製造業の高度化には、設備の高度化が必要だ。そのため、より企業が設備投資しやすい環境を作り出すことが必要だ。

 この意味で、自治体としては設備投資助成は上記にように行いにくい施策ではあるが、もっと積極的に行ったほうがいいと思う。








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA




分野

地域経済地域経済 (102)
地方行政地方行政 (80)
地域金融地域金融 (22)
地方財政地方財政 (35)
その他その他 (61)
社会福祉社会福祉 (8)
地域活性化地域活性化 (72)
商店街商店街 (15)
エネルギーエネルギー (17)
農林水産業農林水産業 (34)
インフラインフラ (32)
観光観光 (70)
地域政策地域政策 (104)