地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

都会と地方では、隣県感覚が違う


 東京や大阪に住んでいると、あまり都道府県境を気にすることが少ない。\r\n 東京ならば、学校や仕事場で、埼玉県神奈川県から通学・通勤している人と会うことは珍しいわけではない。また東京に住んでいると、自らも気楽に埼玉や神奈川に行くことも多い。
 しかし地方では、都会に比べ、隣の都道府県に対する心理的な距離感覚は大きい。東京や大阪のように、隣県から通勤・通学している人は少ない。むしろ、隣県に進学・転勤が決まった場合は、一人暮らしや単身赴任などが行われることも多い。
 その理由を考えると、2つの要因が考えられる。

 一つは、都会と地方ではインフラが大きく異なる点である。道路は勿論、鉄道網が大きく異なっている。都道府県を跨いだ私鉄があったり、地方では隣県に行く場合には特急か各駅停車しかないが、都会では快速などもあり、時間・費用ともにコストが小さい。そのため、都会で隣県に行き来することは比較的気楽に行われるが、地方ではそういかないことになる。

 もう一つは、都会と地方では、都道府県間の距離が大きく違っている。
 下の表は、隣接する都道府県庁所在地間の距離の平均である。例えば、佐賀県ならば、佐賀市と福岡市、佐賀市と長崎市の距離を平均している。

隣接する都道府県庁間の平均距離

隣接する都道府県庁間の平均距離

(出典)国土地理院HPより作成(24.4.1現在)


 これを見ると、近い順では1・2位は大阪・東京となっており、その多くが東京や大阪の隣接都道府県となっている。逆に、遠い順では、いわゆる「地方」がほとんどである。特に、北海道・東北北部、沖縄・九州南部、山陰地方で、隣接距離は大きいことが分かる。

 以上から、もともと地方では中心都市間の距離が大きく、更にインフラも整っていないため、都道府県間の距離を大きく感じることになっている。逆に言えば、都会では中心都市間の距離も近く、インフラ整備もなされているため、都道府県境を気にすることは少ないのだろう。







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