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北陸新幹線開業の別効果、受験生への影響


受験生への影響

 来年3月に北陸新幹線が開業する。
 一般的には、観光などへの影響が考えられているが、受験生争奪にも影響があるようだ。

2014年12月6日 毎日新聞「北陸新幹線:受験生争奪戦に 近くなる首都圏、関西警戒」

 北陸地方の学生は、大学を選択する場合、大きく分けて2つのパターンが考えられる。
 1つは地元もしくは近隣県への進学であり、もう一つは首都圏・関西圏への進学というパターンである。

 北陸地方の学生にとっては、首都圏よりも関西圏のほうがアクセスが容易である。
 例えば、電車で考えると、金沢から大阪までは3時間弱だが、金沢から東京までは4時間強かかってしまう。
 また、文化圏としても、関西に近い面もあり、地理的には関西圏のほうが有利だ。

 他方、首都圏は距離的には遠いが、そもそも大学数も多く、全国的に知名度の高い大学も多い。

 そこで、北陸地方の学生が県外へ進学する場合、首都圏と関西圏に大別されるのだろう。

 ただ今回、北陸新幹線の開業で、より首都圏へのアクセスが容易になるため、関西圏の大学にとっては地理的な優位性が弱まり、首都圏の大学にとっては、より優位な状況になる。

 そのため、上記のようなニュースになる。


観光誘客だけではない

 ただ思うに、これは、逆にも言えるのではないかと思う。

 どうしても新幹線開業となると、観光にメインが置かれてしまう。
 しかし、首都圏から北陸地方の大学への進学がもっと増えるような対策も必要だと思う。

 首都圏では大学が多いので、敢えて地方の大学へ進学するというのは多くはないだろう。
 ただ、医学・薬学などの理系の学部では専門性が高いので、首都圏の大学ではなく、地方の大学へ進学するという余地も生じやすくなる。また美大などもその特殊性ゆえに、首都圏の美大ではなく、地方への美大へ進学するという余地もあるだろう。

 しかし、(細かいので省略するが)現状は、例えば石川県富山県の取り組みを見る限り、やはり観光がメインのようだ。

石川県STEP21

北陸新幹線「富山県」開業PR事務局「2015年春 北陸新幹線 富山へ

 折角の新幹線開業であり、学生の増加は、観光のような一時的な影響だけではなく、人口といったその後の影響も大きい。

 是非とも、受験生獲得という点でも、地域が一丸となって、取り組んでほしいと思う。 







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