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寂しいけど仕方がない、映画館の閉館


概要

 岐阜県高山市で、飛騨唯一の映画館が閉館となるそうだ。

2014年6月26日 飛騨経済新聞
「高山旭座」閉館へ-無情のカウントダウン、飛騨から映画館が消える日

 映画というものは不思議なもので、昔から比べて、日本人は映画を見なくなっていることは間違いないのだが、同時に映画は特別な存在でもある。
 テレビなどと比べて特別な空間を提供し、デートなどにもよく利用されてきた。そして、都会-田舎という軸で考えれば、映画館の有無がその地域の都会度を表しているような面もあった。

 とはいえ、時代が変わり、多くの地域で映画を見なくなったり、人口が減少したりして、映画館は減少傾向にある。

 ただここで気になるのは、人口と映画館の関係である。映画を見るか否かはそのコンテンツにもよるし、映画ファンがどれだけいるかにかかっている面もあるが、何よりも重要な要素は、人口である。

 そこで、人口と映画館の関係を調べてみた。


人口と映画館の関係

 統計局の経済センサスデータにおいて都道府県レベルで見てみると、1館当たりの平均人口は、約21万人。最も低いのが、東京都で約13万人で、逆に最も多いのが、徳島県で約78万人となっている。更に、このデータを用いて、回帰分析を行うと、映画館1館の増減について、約18万人という数値になる。

 つまり、少なくとも十数万人の人口がいなければ、映画館というものは存立しないということを示しており、東京都は別として、一般的に考えれば、映画館の存立に関しては20万人前後の人口が必要ということだ。

 そこで、高山市や飛騨地方について考えると、高山市で約9万人、飛騨市では約2.5万人、白川村などを含めたとしても、飛騨地方には十万人強の人口しかおらず、到底、映画館の存続に可能な人口を有していないことが分かる。

 映画館が無くなるというのは、非常に寂しい事態だと思うが、上記のように考えると、致し方ない事態でもある。

 人口減少社会を迎え、このようなことがどんどん起きていくのだろうと、改めて思ってしまう。







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