地域経済・地域政策について、批評・分析しています!!

金融に関する時代はずれな発言と規制緩和


 麻生財務大臣が、タンス預金に対し、

 「どこの国に880兆円(も)のカネを現預金で持っている国があるのか。ふざけた話じゃないか」
 「株が信用されなかった、信託会社が信用されなかったということだろ。信用されないような行動だったんだ」

と発言したようだ。

2014年6月15日 産経ニュース
「880兆円!? ふざけた話じゃないか」麻生財務相が家庭に眠るタンス預金を一喝

 細かな個々の発言に対して、どうこうという話はないが、これを受けてか、信用されない販売手法などを改めるため、業者に対し意識改革を促す指針導入を検討しているようだ。
 このような議論自体、何年も前から話があり、業者には説明義務を課すなど、規制も導入されている。
 
 むしろ、日本経済全体のことを考えるならば、このような規制が強すぎたせいで、経済にリスクマネーが回らなかったのではないかと思っている。

 例えば今、クラウドファンディングが新たな資金調達として、話題になっている。お金がない人にとっては便利な仕組みであるため、注目されているのだろう。
 ただ、クラウドファンディングを運営する人からすると、モノやサービスでのお返しだけではなく、金銭などでのお返しも実施したいはずだが、規制があり、行いにくい面がある。逆に言えば、本来は投資会社などを運営したいのだが、規制があるため、モノやサービスで収益を還元するというクラウドファンディングを運営している事業者もいると思われる。そしてそれが、クラウドファンディング事業者への参入を増やしている一つの要因でもあるように思う。

 勿論、国でも全く何もしていないわけではなく、規制が強すぎると感じているのか、成長戦略の1つとして、クラウドファンディングの活用を挙げ、金銭などでお返しをする投資型クラウドファンディングについては、参入要件の緩和を始めている。
 例えば、事業の参入にあたって、第一種金融商品取引業者の資本金を5000万円から1000万円に、第二種金融商品取引業者の資本金を1000万円から500万円と引き下げを実施している。

2014年5月 金融庁
金融商品取引法等の一部を改正する 法律(平成26年法律第44号)に係る説明資料

 私は、日本経済にリスクマネーをもっと回すには、規制をもっと緩和すべきと思っている。

 この点で、上記のような財務大臣の発言や金融庁の動向は、時代はずれ・先祖がえりであり、規制を強めるような方向性は、日本経済にとってマイナスではないと思う。







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA




分野

地域経済地域経済 (102)
地方行政地方行政 (80)
地域金融地域金融 (22)
地方財政地方財政 (35)
その他その他 (61)
社会福祉社会福祉 (8)
地域活性化地域活性化 (72)
商店街商店街 (15)
エネルギーエネルギー (17)
農林水産業農林水産業 (34)
インフラインフラ (32)
観光観光 (70)
地域政策地域政策 (104)