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自治体職員による自主制作番組のネット配信の重要な効果


 徳島県の吉野川市で、若手職員が、美郷地区を紹介する自主制作の番組をネットで配信しているという。

2014年5月23日 徳島新聞「美郷の魅力をネット配信 吉野川市若手職員、番組を自主制作」

 若手職員がワイワイやりながら、番組を作っていそうで楽しそうな印象だ。

ただPRということを考えたら、このようなことをやっても意味があるのか、視聴者数はどうだ、番組の質は良いのかとか、そういう話になるだろう。

 しかし、この取り組みは、自治体の職員の人材育成という点で、非常に面白いと思う。

 1つは、番組をやる以上、職員はその地域について、勉強することになる。職員といっても、自分の地域について、必ずしも詳しいわけではない。自分が興味のない部分については、いくら自分の地域であっても知らないし、若い人であれば、その地域の歴史に疎いことも多い。ただ、このような取り組みを行うと、必然的に勉強しなければならない。

 2つは、地域の人と触れ合うことができる。部署などにもよるが、地域の人と触れ合う機会のないことも多い。特に、総務系であったりすると内勤がほとんどでもあるし、総務系でなくても管理的な仕事であれば、現場がないということも多い。
 しかし、このような取り組みがあれば、改めて地域の人と触れ合うこともできるし、そのつながりが、後に役にたったり、仕事上、スムーズにいくこともあったりする。そして何より、地域の人と話すことで、良いことも悪いことも聞くことができたりするので、現場力のアップにつながるはずである。

 3つは、この例では、同僚とスタートした話であるが、部署を横断して、行うことができる取り組みである。なんだかんだ言っても、役所はセクショナリズムもあるし、他の部署の人と接することは少ない。しかし、このような取り組みで、他の部署の人とつながることもできるだろう。また、部署ごとの専門性を発揮したり、他の部署の人の専門・考えに触れることもでき、勉強になるはずだ。

 4つは、番組を作る以上、その結果が気になるものである。やはりどれだけの人に見られているか、いかに多くの人に見てもらうかということを考えることになる。また、自分の地域の良さを伝えることの難しさも感じたりするだろう。
 そうなると、実地で職員のマーケティング力・PR力アップの経験を積むことができる。

 他にも効果があるかもしれないが、ちょっと考えただけで、人材育成という観点では、面白い取り組みだと思う。

 よく若手職員による政策提言・政策検討などを行っている自治体が多いが、このようなことを行うよりも、今回の吉野川市の取り組みのほうが、よっぽど若手職員の人材育成には寄与するのではないかと思う。

 若手職員の人材育成の方法として、他の自治体でも行ったらどうかと思う。







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