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北陸新幹線を巡る各県の思惑


 2015年3月に北陸新幹線が開業し、これまでは長野駅で止まっていたものが、石川県の金沢駅までの延伸が予定されている。

 そして、この関係県である富山県石川県長野県新潟県の捉え方が面白い。


 富山県石川県は、県には初めて新幹線が開通するということで、盛り上がりを見始めている。
 自治体などは盛り上がる、もしくは盛り上げようとするのは当然だが、民間企業も北陸新幹線に期待を寄せているようだ。また、下の記事にもあるように、若干、浮かれたような感じさえする。

ニュース2014年03月02日 北國新聞
新幹線開業にらみ起業増 金沢で飲食など中心に


 逆に、長野県新潟県では、危機感を抱いている。

 例えば、長野県では、現在、新幹線が走っている長野駅を中心とした北信では、東京から乗車した場合、単なる途中駅となり、観光客などの素通りを懸念している。
 また、松本などの中信は、現在、東京から行くには、特急あずさを利用することになるが、3時間ぐらいかかる。それに比べて、北陸新幹線が金沢まで延伸されれば、東京―金沢間は約2時間半となるため、客を奪われることが心配の種だ。

 このように、長野県では、北陸新幹線が開業したときに、県内にはマイナスとみており、対策を検討している。イベントなどは勿論。例えば、長野県と富山県で、県レベルや経済団体などの連携の強化を進めているようだ。

ニュース2014年03月29日 北日本新聞
「富山と長野、連携加速 新幹線開業へ経済・観光会議」

ニュース2014年03月15日 北日本新聞
「新幹線開業へ連携協定 県内・長野各4商工会」


 他方、新潟県の立場は、若干、微妙とも言えよう。
 北陸新幹線の開業により、糸魚川など下越は、新たに新幹線が通ることになるため、喜ばしい面もある。

 しかし現状、上越新幹線が走っている新潟市などの上越・中越にとっては、上越新幹線から北陸新幹線に首都圏からの人の流れが変わるのではということで、懸念材料となっている。
 「2014年問題」とは大げさな言い方ともいえるが、上越新幹線が支線化することへの懸念が強い。

サイト上越新幹線活性化同盟会
2014年問題とは

 私自身は、北陸新幹線が金沢まで延伸されたとき、どうなるか分からない。

 ただ、北陸新幹線開業への懸念が強い長野でも、逆に攻めに転じようとしている。
 下のニュースは、これまで北陸からのウエディング客が少なかったことから、これを機に、北陸へ売り込みをかけようとするものだ。

ニュース2014年04月18日 信濃毎日新聞
「北陸への売り込み強化 軽井沢ウエディング協会」


 ピンチとチャンスは表裏一体の部分もある。
 長野県や新潟県では、これを機に、新たな観光やビジネスなどを生み出してほしいし、逆に石川県や富山県は浮かれてばかりもいけないだろうと思う。







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