以前、「農業の未来」でも書いたが、植物工場は、今後の農業の主軸になっていくと思っている。
そして現在、数年前のコスト高という構造による停滞した状態から、じわりじわりと植物工場の建設が進んでいる。
このような中、次のように既存の植物工場でも、増産を行うようなところも出てきたようだ。
また、どこでも作れるという植物工場の立地上の優位性から、阪神電鉄では、鉄道の高架下に植物工場を建設しようという動きもある。
このように考えると、地域としては、植物工場をどう位置付けるか、既存の農業などをどうするかをしっかりと考える時期に来ていると思う。
今後も増加していく植物工場に対して、地域として立地や誘致を進め、地域経済の一部分として、展開していく戦略が必要だ。
他方、既存の農業について、植物工場で作られる農産品との差別化などの戦略も考えていく必要がある。
そうしなければ、農業が発展しているような地域も、数十年後には、農業後進国となってしまうだろうし、現在は、その分岐点にあるともいえる。
山形県では、駅西口の施設に野菜工場の建設を考えたそうだが、異論が出て、見直しが迫られたようである。
地域の人としては反対もあるだろうが、私としては、このようにもたもたしていると、将来を誤ると思う。
数十年後の地域の未来のことを考えたとき、植物工場というものについて、真剣に向き合うべきときだと思う。
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