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面白い「恋届」。 観光など、いろいろ広がりが考えられる。

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大反響の「恋届」

 流山で実施している「恋届」の累計受付数が1ヶ月で4,000件を超えたという。

 「恋届」とは、流山がロケ地になった映画のPRのために行われた取組みで、専用用に「告白予定日」「出会いの場所」などを記入するというものである。

Screenshot of momose-movie.com

「恋届」HP

 流山市としては、受理は行っていないが、職員に受付印を押してもらうという人もいるという。


要因は?

 非常に面白い取り組みだと思う。
 そして、今回のように受付数が多かった要因を推測するに、次のように、いくつか考えられる。

①珍しい企画だからである。
 一時的な企画ものであり、非常に珍しい取り組みであり、受付が多かった可能性がある。そして何より、この珍しいという点で、マスコミなどにも取り上げられたということも要因としては大きい。

②用としての新鮮さ
 恋人関係にあったとしても、今回のような用に、何かを書くということはない。そもそも、このような用紙が民間ででもあったのかも不明である。その意味で、用紙としても、非常に新鮮である。

③行政+恋
 また、結婚のパロディでもあり、堅苦しい行政と恋という世俗的なものが組み合わさっており、微妙な面白さを醸し出している。

 この他にも要因は考えられるかもしれない。


他の観光振興策への展開

 いずれにせよ、今回は映画のPRだが、それ以外にも観光振興策として、このアイデアは使えるのではないかと思う。

 簡単に思いつくのが、恋人・カップル向けの観光振興などを行っているところである。

 例えば、「恋人の聖地」に選定されているようなところは、是非ともこのようなサービスを行ったらいいと思う。「恋人の聖地」とは、静岡の地域活性化支援センターのNPOが行っている事業で、全国の観光地でロマンチックなところを選定しているというものである。そして、この「恋人の聖地」に選定されているところでは、イベントを実施したり、宿泊業者が恋人向けのサービスなどを実施している場合がある。

 このようなところで、今回の「恋届」のようなサービスを実施したら、面白いのではないかと思う。

 そして観光客向けに考えたとき、「恋」以外でもいい。
 結婚だとややこしいが、銀婚・金婚などでもいいだろうし、家族・友人関係などで、新たな類型化を考えてもいいだろう。

 ただ注意すべきは、上記の要因で挙げた「③行政+恋」という点だろう。
 行政が行うから意義があり、そうでなければ、どこでも通用するような用紙の配事業である。また、職員による受付印も、単なるスタンプラリーになってしまう。
 この点で、受理や証明書発行などを行ったりと、サービスを充実させても面白いかもしれない。

 いずれにせよ、面白い取り組みだと思うので、今後、このような事業がどうなっていくか、注目していきたいと思っている。

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