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狩猟による地域振興

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狩猟女子の増加

 山ガール、歴女など、意外な分野や趣味を行う女性が増えているが、現在、狩猟女子も増えているという。

外部リンク2014/1/27 河北新報「“狩猟女子”岩手で増加中 20~30代相次ぎ入会」


 はっきり言って、私自身は狩猟をしたことがないし、やったことがあるという人にも会ったことがない。そして、これは私のみではなく、多くの人の感想ではないかと思う。
 このような中、新たに狩猟を行う女性が増えているというのは、女性の好奇心・活動力に感服するばかりだ。

 ただ増えているといっても、大きなインパクトとしては少ない。岩手県の猟友会の会員として、女性は例年2・3名だが、今年は10名入会したというのだから、確かに増えているとはいえるが、まだまだだ。

 しかし改めて、このニュースを読んで思ったのが、狩猟というのは、地域振興・観光などの観点から非常に面白いのではないかと思う。


観光資源・地域振興としての狩猟

 私自身もそうだが、多くの人は狩猟をしたことがないだろう。その点で、狩猟を楽しむことができるというのは、大きな観光資源になる。少なくとも、都会では決してできないことから、地方にとっては、観光資源という点で大きな優位性をもたらすだろう。

 特に、狩猟を行う以上、やはり捕獲できなければ面白くない。ただ、環境省の調査によると、狩猟者登録証交付数あたりの捕獲数は平成9年には0.5頭だったが、平成19年は2.1頭と増加しており、捕獲しやすくもなっている。

 また最近は、野生鳥獣による農林業への被害も増えており、そのような観点からも、狩猟者を増やすことは重要だろう。
 更に、この野生鳥獣による農林業への被害が増えているということから、野生鳥獣を食べようと、ジビエ(食用に捕獲した野生鳥獣)の活用が始まっている。

 例えば、先月には、和歌山県でジビエ料理を食べようと「ジビエウィーク」というイベントが催された。また今月も、長野では、全国初の「ジビエサミット」といわれるイベントも行われる予定である。

外部リンク
2014/1/30 和歌山経済新聞和歌山で「ジビエウイーク」開催へ-県内54店舗で特別メニュー

外部リンク
2014/1/29 産経ニュース「来月18日、初の全国ジビエサミット 長野県独自の認証制度発表」

Screenshot of www.pref.nagano.lg.jp

長野県HP
「2月18日(火曜日)に開催する全国ジビエサミットの参加者を募集します」


課題

 とはいえ、狩猟者自体は高齢化が進んでおり、その数も減少している。
 理由としては、いくつか考えられる。

 1つは、なじみがないということだろう。身近に行っている人もいなければ、狩猟といえば、特別な人が行うことという印象がある。

 2つは、狩猟を行える里山などの減少である。どこでも狩猟を行えるわけではなく、狩猟が行える地域が決まっている、また、期間が限定されているというのも、狩猟を行いにくい原因の一つだろう。

 3つは、規制である。狩猟を行うには、狩猟免許が必要だ。講習を受けたり、試験に合格しなければならない。更に、狩猟を行うには、毎年、狩猟者登録申請を都道府県に行う必要がある。

 これでは、気楽に狩猟を楽しもうとは思わないし、実際に行おうとしてもハードルとしては、高い。

 しかし、狩猟自体は面白そうであり、ニーズはあるに違いない。

 銃を扱ったりもするので注意が必要だが、規制を緩和するなどして、もっと気軽に楽しめる趣味としたほうがいいだろう。そして、地域では、狩猟そしてジビエ料理などを、新たな観光資源として位置づけ、地域振興を計ったらいいと思う。

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