多分に漏れず、私もドラマ「半沢直樹」を見ていたが、そのロケ地に観光客が集まっているそうだ。
外部リンク2013/10/15 産経新聞「まだ「半沢直樹」波及効果で「ロケ地」人出どっと…「東六甲展望台」「新神戸駅」「明石海峡大橋」の超人気」
毎週楽しみに見ていたのだが、正直、このような効果が出てくるとは意外であった。
なぜなら、地域色や観光色というものが、ほとんど感じられなかったからだ。確かに、綺麗な夜景などが登場するシーンもあるが、それだけに過ぎず、ドラマの話とは無関係で、その地である必然性は乏しい。
にもかかわらず、テレビ局にはロケ地に関する問い合わせが相次ぎ、観光客が多く訪れているというのは、非常に驚きである。
また、改めて知ったのだが、「ロケ地ガイド」というHPがあり、しっかりと「半沢直樹」のページが作成されているのも、びっくりした。
外部リンク全国ロケ地ガイド「半沢直樹 ロケ地ガイド」
ただ改めて思ったのが、やはりこのようなドラマなどによる観光、コンテンツ―リズムといったものは、そのコンテンツ次第なのだということだ。
いくらいいところでも、そのドラマや映画などに人気が出なければ、観光客の集客は望めない。逆に、変哲のないところでも、人気が出た作品ならば、観光地になる。
どこの自治体でも、フィルムコミッションなどにより、ドラマや映画などの誘致を行っている。作品がヒットするか否かは分からないため、とりあえず多くの作品に地元を使ってもらうというのが、戦略的に正しいのだろう。
ただこの事実を考えると、コンテンツ―リズムの原理原則は、その作品がヒットするか否かにかかっている。他方、コンテンツ産業というのは、当たり外れが多く、リスクが大きい産業だ。
このことから、ロケ地誘致やフィルムコミッションといった取り組みも、リスクの高い取り組みだということだ。
今回のニュースを見て、コンテンツ―リズムの原理原則とロケ地誘致のリスク性といったものを、改めて感じさせられた。
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