今月、山形県東根市で、和歌山・岡山・山形の3県でフルーツを使ったスイーツ対決が行われたそうだ。
正直言うと、この対決自体は、大したことがないと思っている。
対決の様子を見ているわけではないが、ニュースを見ると、ご当地グルメなどの果物・スイーツ版で、参加者も3県だけで広がりがあるわけでもない。
しかし、この取り組みは面白い要素をはらんでいるとも思っている。
なぜならば、この対決自体が、2011年に和歌山と岡山の団体が結んだ「ライバル協定」に端を発するものだからだ。
よくご当地グルメなどのイベント・コンテストはあるが、「ライバル協定」といった形のものは、ほとんどないと思う。そして、明確に対決姿勢を示した点で、このイベント自体に物語性が生み出されるように思う。
具体的には、現在は、あくまでも商品対決に過ぎない。しかし、この対決に向けた過程に焦点を当てることで、イベントととして非常に面白くなるのではないかと思う。例えば、来年のイベントに向けて、イベントへの挑戦風景などの写真を残しておき、来年のイベントでは、これらの風景を含めて、流したらどうかと思う。負けたところなどは、反省風景を残したり、新商品開発の風景や苦労などを、プレゼンするのだ。
また、「ライバル協定」というイベント性から、他の地域を巻き込むために、果たし状を送るなどを行ってもいいだろう(勿論、実務的には下準備が必要だが…)。
このように、スイーツは勿論だが、それ以外の部分で物語性やイベント性をつけると、非常に面白いと思う。そして、この取り組み自体が、スタート時点でこのような要素を持っているため、取り組みやすいのではとも思っている。
どこでも、地域グルメ対決などが行われ、差別化がしにくくなっている中、このようなことも付加して行うと面白いのではないかと思う。
コメント