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ゆるキャラ、コンテンツからブランドへ

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 ゆるキャラブームというのが収まりつつあるように思うが、このような段階を迎え、ゆるキャラの位置づけは新たな段階に入ったのだと思う。

 現在のゆるキャラは、地域などを売り込むためのコンテンツとして機能してきたのだと思う。
 くまモンに見られるように、具体的な何かの商品やサービスなどがあるのではなく、熊本という地域そのものをPRするコンテンツとして、ゆるキャラがあった。

 しかしこれだけ、ゆるキャラが多くなり差別化しにくくなり、ブームというものが終焉に向かうとなると、ゆるキャラの利用法を変える必要がある。

 一つは、「くまモン大人気、だけど一発屋くまモンは…。」も書いたが、地域で根強く愛されるゆるキャラである必要がある。そのために、着ぐるみなど、イベントでPRするというよりは、街中や商品など、身近なものにもっと利用し、地域の人ならば誰もがしっているキャラクターを目指すことだ。

 もう一つは、これまではコンテンツとしてPR手段として利用されてきたが、他の地域の商品・サービスとの差別化・象徴として利用することだろう。地域の商品・サービスなどであれば、自由にそのキャラクターマークを付すことができるなどとして、ブランド化を図るべきだ。この意味で、着ぐるみやグッズではなく、あくまでもキャラクターの形態で地域の事業者に利用してもらい、この商品・サービスは他の地域のものと差別化を図ることだ。

 これは、商品のデザインなどで差別化を図っており、どこのメーカーでも行っていることである。
 缶コーヒーなど飲料品を見れば分かるように、デザインである種の差別化を図っている。さすがに、地域の商品・サービスについて、すべて同じデザインにするわけにはいかないが、キャラクターならば、この差別化は可能だ。
 例えば、インスタントラーメンでは、古くからキャラクターが利用されており、ブランド化・差別化を図っている。東洋水産の「マルちゃん」マーク、エースコックのワンタンメンの豚(?)マークなど、一般的だ。

 このように今後は、イベント・グッズなどのコンテンツでなく、あくまでもブランドとして、ゆるキャラの利用方法を変えたほうがいいだろう。

 勿論、現在でもこのように行っているというところも多いだろう。
 ただ、行政や地域の団体の予算を考えると、無制限ではない。ゆるキャラの利用として、イベントなどに使うのではなく、例えば、商品などに貼れるようにキャラクターマークのシールを作るなど、施策の転換が重要となる。

 ゆるキャラの在り方が変わりつつあると思う。今こそ、その方向性・利用法を変えるべきだ。

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