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くまモン大人気、だけど一発屋くまモンは…。


人気者のくまモン

 熊本県のゆるキャラ「くまモン」が人気だ。そして、「くまモン」関連商品の2012年の売上高が約300億円あったという。

外部リンク「くまモン、300億円稼ぐ」(時事ドットコム 2013/2/20)

 ライセンスフリーというビジネスモデルも素晴らしく、ゆるキャラの中でも卓越的な存在である。
 しかし、くまモンによりある種のブームは終わりの段階を迎え、数年後にはくまモンは何も残さないだろう。


ブームは終わる

 くまモンに見られるように、現在、ゆるキャラブームである。しかし、ブームはあくまでもブームに過ぎない、そしてブームはいつか終了する。

 くまモンがこれだけ大きな効果を見せているということは、他のゆるキャラは勝ち目がなく、Winner take allといった状態だ。
 このようなとき、他のゆるキャラはくまモン以上の効果を出すことは難しく、ある程度の効果を出せても、くまモン以上の効果を出すことはできない。どのような商品・ブランドであっても、1位と2位では大きな開きがある。特に、ゆるキャラというある種のイメージでは、その差は大きく出る。そのため今後は、ゆるキャラの新規参入や継続は少なくなってくるだろう。

 またこれだけブームになると、勿論、受け手としての一般生活者にも飽きが来るため、新たな市場拡大はできなくなり、他のゆるキャラは苦戦する。くまモン自体にしても、その効果は逓減する(増加が伸び悩む)ことになるため、これまで以上の効果は出なくなる。そしてブームが終わると、有名だが過去のゆるキャラとして、「くまモン」は認識されることになるだろう。


一発屋くまモンの誕生

 確かに「くまモン」は熊本県に経済効果をもたらしたが、結果として「くまモン」は熊本県にとって、何も残すことはできないだろう。結局、「くまモン」は一発屋になってしまうと思う。

 このときの大きなポイントは、県のゆるキャラということである。県の場合、その県全域を対象とする場合が多い。そのため、一つのキャラクターに多くの地域イメージを込めることはできず、抽象的にならざるを得ない。くまモンを見てわかるように、キャラクターとしては愛らしいが、全く熊本県について想起できない。熊本県の有名な場所や食などが全く浮かばない。地域のキャラクターであるにもかかわらず、実は地域性が全くないのである。そうなると、ゆるキャラブームが終わった瞬間、観光・物販などの効果はなくなってしまう。


地に足がついたゆるキャラを!

 むしろ、ゆるキャラは市町村が推進すべきである。市町村であれば、何かしらのイメージとして一本化できる。そのため、キャラクターとその地域が連動するので、ブームを超え、根強く愛されるキャラクターになりうる。大ヒットはしなくても、その地域独特のキャラクターとして息は長い。

 キャラクターはあくまでも、その地域の象徴であり、文化である。このとき、地域に愛され、いかに継続し、地域の文化として根付かせるかが重要である。ゆるキャラブームは終焉に向かっている。そのため、地に足がついたキャラクター戦略が、今後重要になってくる。








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