地域おこしのジレンマ

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地域活性化

概要

 地域おこしの歴史を考えると、観光系の地域おこしは2000年代に入って、大きく変わってきたようだ。
 観光系の地域おこしの基本は、祭りや踊りなどのイベントである。また、音楽祭や映画祭などの形でイベントが行われることもある。ただし、2000年代から変わったのは、脱イベントだったのではないかと思う。


地域にとってのイベント

 イベントは地域にとって集客のチャンスであり、非常に重要である。反面、イベント時には人は集まるが、その他の日には観光客が減ってしまうなどの課題があった。
 そこで地域にとって、いかにイベント外で集客を図るかということが重要になる。イベント以外の映画・アニメ・キャラクターなどのコンテンツで地域をPRするものが話題となったこともあり、コンテンツ展開を様々なところで行おうとしている。その点で現在でも続く課題として、脱イベントが挙げられるだろう。


イベントへの回帰

 しかし、このような脱イベントの動きとは逆に、映画・アニメ・キャラクターなどのコンテンツ系のビジネスは難しくなっている。ネットの進化で、コンテンツはフリー化しやすく、(勿論、お金をかけプロが行ったものは圧倒的に品質は高いが)プロとアマの垣根も小さくなっているので、リクープがしにくい状況になっている。
 地域の脱イベントの先にあるものとして、コンテンツ系に向かっていたが、このようなコンテンツ市場の状況を考えると、なかなか難しい状況であり、ある種のジレンマをなっている。

 そこで近年出てきたのが、街コンであり、地域アイドルといった新たなイベント系の地域おこしなのだろう。その意味で、脱イベントは当分出来そうもない。

 なお、1990年代中頃には「EAST END×YURI」の「DA.YO.NE」、2000年代中頃からは水森かおりのご当地演歌があった。10年周期でご当地ソングのブーム・動きがあり、多くの地域グルメやお祭りなどにそろそろ飽き始めるのではないかという点を考えると、個人的には、地域アイドルという形ではなく、地域ソングというものがそろそろ出てきそうな気がしている。

 そして、このようなものを作り、全国的なムーブメントに仕掛けられた地域や人が、大きな収益を得ることになるだろう。

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